とうとう日本にもSWF(ソブリン・ウェルス・ファンド)の構築に向けた動きが始まった。
最近の海外の政府系投資ファンドの動きを見ていると、日本でもと思っていたところ、動きがあったらしい。サブプライムの問題で大幅にダウ、日経平均が下落し、悲観的なムードが市場に広がっていた際に、UAEの政府系ファンドであるドバイ・インターナショナル・キャピタル(DICが、ソニー株への投資を行ったり、別の政府系ファンドであるアブダビ投資庁が75億ドルの投資を決定し、各指標は上昇に転じた。そして、中国の政府系ファンドが日本株への投資の姿勢を見せるだけで日経平均が大幅に上昇したりと、政府系ファンドの資金力を背景とした影響は非常に大きい。
効果のほどは、実際に運用をどのように行うかによって変わってくるが、政府系の投資ファンドの影響は、今後の日本の政策と連動させることができるため、一貫した投資方針に基づいて運用させるならば、非常に強力な機関として影響を及ぼすことができると期待できる。
以下、SWFのニュース抜粋
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200712050097.html
自民党の山本有二前金融担当相と田村耕太郎前金融担当政務官は5日、東京市場の国際競争力強化のため、日本に政府系投資ファンド(ソブリン・ウェルス・ファンド=SWF)を創設することを求める議員連盟を党内に設立した。参加者は42人。来春をめどに中間報告で提言する考え。