ポイント
米国株式市場の下落と円高のダブルパンチで、今日の日経平均株価は厳しいスタートになりそうです。9,215円の近辺での寄り付きを想定しています。ただし、為替が落ち着きを見せており、ザラバでの一段の下げは避けられそうだと見ています。週末ですから、後場の動きは予断を許しませんが、米株先物が反発の動きを見せるようだと、意外に堅調な局面があるかもしれません。
米国マーケットの動向
スタート直後から急速に下げ幅を拡大したダウ平均株価は、12時前に199.35ドル安をつけました。その後多少戻る動きを見せたのですが、力強さには欠け、結局144.33ドル、1.39%の大幅安で終了しました。
下げを牽引したのは弱い経済指標。特に、週間ベースの新規失業保険申請件数が事前予想を上回り、8月のフィラデルフィア連銀景況指数が、上昇すると見ていたコンセンサスに対して、下落に終わったことが、マーケットに大きなショックを与えたようです。
VIX指数が7.52%とかなり大きく上昇しました。投資家のセンチメントの悪化を示していますが、日中の動きをみると、悪化がかなり深刻であったことを物語っています。
投資家のリスク回避の姿勢は商品市場にも影響して、原油価格が1.31%下落しました。この影響で、エクソン・モービルが1.43%下げています。
情報セキュリティーソフトの大手マカフィーの買収を決めたインテルの株価が3.52%と急落したこともあって、SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.71%下げたことも目を引きました。
今日の日経平均株価は?
米国株式市場の下落を映して、CMEの日経先物価格(円ベース)が9,215円となっています。この近辺を、今日の寄り付きの一応のメドとしています。
前日に比べて、円高に振れているため、多少寄り付きの重石となる可能性がありそうです。
ただし、ドル円15分足で見ると、為替は落ち着きを見せています。したがって、油断は禁物ですが、ザラバの一段安は下げられると見ています。
むしろ、政府・日銀の為替対策への期待感や、午後のGLOBEXでの米株先物が反発を見せるようであれば、意外に堅調な局面もありそうな気がします。
今日は、大きな経済指標の発表は予定されていないのですが、7月の粗鋼生産速報やコンビニエンスストア売上高が出てきます。
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