相場に勝つための心理学その2 ハロー効果

坂本彰さん
坂本彰さん
それではなぜ、群集心理が起こってしまうのでしょうか?

その理由はいくつかありますが、それを裏付ける心理に
「ハロー効果」というものがあります。

権威がある人や身なりのきちっとした人が発するコメントは
その他の人より信頼される内容だと捉えてしまうという
心理学です。


ここで大事なのは信頼できると錯覚するだけで、実際の
成績などは全く関係ありません。

例えば、ファンドマネージャーやアナリストなど、相場の先を
予想したり日々コメントをする人は、決まってスーツにネクタイ姿です。

クールビズがある夏でも、暑苦しい恰好でテレビに出ています。

TシャツにGパンでコメントする人は未だかつて
見たことがありません。

夏でも頑張ってネクタイを絞めていますが、その理由には
ハロー効果があるんです。


さらに細かいところまで書きますと、スーツにも力や信頼感を
得られやすい色というのがあるようです。

パワーを高める色の順位ですが


1 黒
2 ネイビー
3 ダークグレイ
4 ブラウン


と続いていきます。

特に外資系の場合、スーツの仕立てはウール素材の高級ブランド品が
多いようです。

ウールは100%のウール素材として使用される場合とポリエステル
(合繊)やシルク(絹)、カシミアなどの素材と混紡して使用される
場合がありますが、ウール素材は形が変わりにくく、形もしっかり
しており体にフィットします。

生地も厚めなので自分を大きく見せることもできます。


他にもウールの素材に使用される糸の細さを細い糸(細ければ細いほど
高級)にすることで光沢や高級感が生まれます。

これにより、他のビジネスマンより1ランク、2ランク上の人間に
見せることで信頼が勝ち取れるわけです。

私は洋服が好きなので細かいところまで書きましたが、信頼感を演出
するために色んなテクニックがある(それが実績とは無関係ないことも)
ということを覚えておいてください。

本人はこの心理を知っているかは別にして、やはり会社側から
このような指示がきちんと出ていると思います。


そしてその理由には信頼を得たいという意図があるのです。

身なりの他にもハロー効果としてよく利用されるのが、肩書き、学歴、
著名人の推薦など、本人以外の周辺情報で、本人そのものが大人物の
ように思えてきてしまうことがあります。

http://saig.livedoor.biz/archives/1859434.html
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