相場に勝つための心理学その1 群集心理

坂本彰さん
坂本彰さん
株式投資の本などをみると、最もポピュラーなのが
「群集心理、集団志向」という言葉です。

これは自分の意見や行為を曲げて、周囲と合わせる行動のことを指します。


例えば明日の相場が上がる、下がる、などを予想する場合、普通では
全く予測できません。

しかし数週間、数か月スパンで上がり続けていくと、次の週も同じように
続くと錯覚しやすくなります。


それを実証するデータや事象が出たりすると、ますます信じるようになり、
冷静に考えれば割高な銘柄や相場にも手を出してしまうのです。

いつかは反落すると思っていたけど、全く反落しないので、結局は
自分も相場に遅れて参加する。

またはその逆もよくあるパターンですし、私もよく当てはまります。


これは投資に限ったことではなく、他人が持っていたブランド品を、
自分も同じように欲しくなり購入してしまう。

近所の子供たちが塾に通いだすと、自分の子供も同じように通わせないと
不安になるなど、実に多くのケースでみられます。


ですが、株式投資では人と同じように行動してもそれが勝ちに
繋がるかと言うと、答えは明らかにNOです。

「知ったらしまい」という格言があるように、誰にでも知れ渡った
情報と言うのは、本人にとっては価値があるように感じても
全く価値はありません。

すでに割高だったり、利益も出せていない会社が急騰し、
PERが3桁に届いている銘柄さえあります。

まさに人気だけで盛り上がっているため、それがなくなれば
株価は一気に暴落していきます。

例えればブレーキの効かなくなった車に全員で乗り込んでいる
ようなものなので、失敗する時も全員一緒ということになるのです。


アメリカの心理学者ジャニスは、集団思考に陥りやすい傾向として


1 優秀かつ団結力のあるグループには楽観論が生まれやすい

2 団結力が強いほど、考えを否定しずらくなる

3 危険性が高まっても成果のほうを優先しに行きやすくなる


集団思考は過信がいつのまにか盲信になり、突っ走って
しまうので注意が必要です。

これは個別株だけではなく、相場全体にも当てはまります。

http://saig.livedoor.biz/archives/1858924.html
坂本彰さんのブログ一覧