ポイント
今日は、9,135円と多少下落しての寄り付きと、堅調ぎみ小動きなザラバを想定していました。スタートは9,090円と想定を45円近く下回ってしまいましたが、ザラバは72円近く下げ幅を縮める予想以上に堅調な展開となりました。結果的には、期待と大きな乖離はなかったという感じです。今日は米株先物が堅調に推移していますから、大きく円高に振れない限り、明日の日経平均株価は上昇してのスタートが期待できそうです。
今日のマーケット動向
106円安と大きく下げてスタートした日経平均株価は、10時近くに多少のモタつきを見せましたが、鮮明な回復基調を維持したまま、34.99円、0.38%の小幅な下げで終えました。寄り付きから71円ほど上昇しての大引けです。
比較的に落ち着いた動きをしていたドル円が7時45分ごろから、株式市場の開始直前にかけて大きく円高に振れたことが、寄り付きの足を引っ張ったと見ています。
ところが、そのドル円がザラバでは落ち着きを取り戻しました。ユーロ円はドル円以上に円安方向に振れています。この動きがザラバの回復を牽引したと見ています。
後場に入って目についたのは、為替と直接的に関係の薄い不動産株の堅調な動きでした。不動産経済研究所による7月の首都圏と近畿圏のマンション市場動向調査が好調なものであったことが直接の引き金であったと見られます。住友不動産が2.44%と急騰しています。
アジア市場はマチマチでしたが、欧州市場は上昇しています。ドイツ、フランス、オーストリア、ベルギー、オランダ、ノルウェーなど軒並みに1%を越える上げとなっています。
この欧州の動きを背景に、GLOBEXのダウ(+45ドル)、ナスダック(+9.25ポイント)ともに好調な推移です。
ただし、今日は卸売物価指数、住宅着工件数、建設許可件数、鉱工業生産など重要な7月の経済指標が目白押しです。
ウオルマート、ホームデポなどの決算からも目が離せません。
したがって、今日の米国株式市場の動きは、予断を許さないのですが、まず堅調な展開になりそうだと見ています。
したがって、為替が大きく円高に振れない限り、日経平均株価は上昇しても寄り付きとなりそうです。
菅、白川会談が来週ありそうだということもあり、円高への振れの可能性は大きくないと見ています。しかし、会談の成果は期待していません。4-6月のGDPを見て、あわててポーズを見せたということで、明確な方針や戦略が出てくることはないだろうと考えています。したがって、会談後の失望による円高への振れをむしろ心配しています。
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