1Qは数量増と操業改善で好決算となる、上期営業利益計画を上方修正
<大幅な円高がなければ上値を試す株価展開となろう>
11/3期1Q(4-6月)のタイヤ事業営業利益率はリーマンショック前の09/3期1Qを大きく上回った。当時に比べ円高下でも操業が上向けば利益が生み易いよう収益体質強化が図られてきたことが評価できる。加えて、黒字見込みだが実績PBRは1倍を下回る、能力増強により海外需要取り込みによる成長に期待が持てる、などを踏まえると足下の株価水準は評価不足と考える。円高が大幅に進まなければ株価は上値を試す展開になるとTIWでは見ている。
<1Q好決算を受け上期営業利益計画を上方修正>
1Q営業利益は前年同期の▲40億円から59億円となった。円高、原材料高の環境下での増益はコスト削減と数量増によるタイヤ事業操業度の改善が主な背景。1Qの3カ月間で期初の上期(4-9月)利益計画を達成。同社は上期営業利益計画を上方修正。通期計画は据え置いているが上期計画に上ぶれ余地がある、新興国中心に海外タイヤ需要堅調が見込める、天然ゴム価格の騰勢一服と原材料価格安定、などからTIWは現行同社計画を上回る通期着地を予想。(高田 悟)
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