ポイント
今日は、9,200円の近辺での寄り付きと、円高気味なからも落ち着いた為替を前提に、小動きのザラバ展開を想定していました。しかし、寄り付きは9,145円と予想を大きく下回りました。ところが、ザラバで持ち直し9,196円、ほぼ9200円で大引けとなりました。終わってみれば、ほぼ想定線に落ち着いたという感じです。理由は、いつものことですが、為替でした。現在は米株先物が軟調に推移しているため、明日の日経平均株価の寄り付きの重石になりそうですが、それ以上に為替の動きが気懸りです。
今日のマーケット動向
108円安で寄り付いた日経平均株価は、すぐに下げ幅を拡げ、10時前には157円安をつけました。ところが、10時半を過ぎると一転して戻り基調に転じ、1時半近くには下げ幅を42円まで縮めました。その後も、その水準をほぼ維持したまま、56.79円、0.61%安で大引けを迎えています。
大幅安での寄り付きの理由は、コンセンサスを大きく下回った4-6月のGDP速報値の影響を上げることが出来そうてすが、その発表以前から急速に進行していた円高の方がはるかに大きいインパクトになったと見ています。ドル円15分足に、マーケット開始前から10時過ぎまでの急速な円高が示されています。
そのマーケットが10時半過ぎから回復基調に転じるのですが、ドル円の円高への振れが治まり、多少円安方向へ動いたことが背景にあると見ています。ユーロ円も同様の動きでしたが、ザラバでの円安方向への戻りは、ドル円以上の鮮明でした。
このような為替の動きに加えて、悪材料の出尽くし感にも支えられて2.1%の急騰となった上海市場の好調な動きが、前引け直前から後場にかけての日経平均株価の回復を支える要因の一つになりました。
アジア市場では、上海を先頭に、台湾、マレーシア、香港などが上げていますが、その他は下げており、全体としてはマチマチです。
欧州市場は下げ基調です。ただ、スタート直後はオーストリアだけが上げていたのですが、ノルウェー、スウェーデンも上げに転じてきました。わずかずつ好転しているように見えます。
GLOBEXでは、ダウ(-16ドル)、ナスダック(-2.25ポイント)ともに軟調な推移です。下げ幅は拡大傾向にあります。
今日は、6月の対米証券投資、8月のニューヨーク連銀製造業景気指数、そして8月のNABHによる住宅市場指数の発表が予定されています。
GLOBEXの動きから見る限り、明日の日経平均株価の寄り付きには多少の重石となりそうな気配です。
ただし、それ以上の懸念は為替。ドル円、ユーロ円ともに円高に振れていることもあって、日経先物価格がイブニング・セッションで軟調に推移しています。
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