日韓関係

ロングサンさん
 2010.8.15 いつも青春!てっちゃんの株式教室・相場師日記  終戦の日特集

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<日韓関係>
今日は、韓国の人たちにとっては35年間の日本支配から解放された祝日なんです。
名前を「抹消」され日本名に改めさせられて、学校でも韓国語を「禁止」されて日本語の教科書を強制されました。
朝鮮人としてのアイデンティティーを根本から否定されたのです。
日本もアメリカに占領されましたが、国民に植民地だった、信託統治下にあったという記憶はほとんどない。
わずか5~6年であっても「日本名を抹消」されてアダム・スミスとかアメリカ人の名前に「変更」させられて、
学校で日本語を「禁止」されてすべて英米語の教科書に統一されていたのだったら、たぶん今でも「反米感情」は残っていたと
私は思う。日本人としてのアイデンティティーを全部否定されるからです。
ところがアメリカは支配後もそれをしなかった。それはアメリカが「民主主義国家」だったからです。
韓国人の7割が今でも日本人に反感を持っているというのは、私には理解できます。
日本でも学校教育で、はっきり歴史上の事実を教えるべきです。
日本の一方的な都合で朝鮮半島を侵略したこと、そして中国大陸での「南京大虐殺事件」とかもヒロシマ、ナガサキと
同列に明確に事実は事実として教科書に明記すべきです。
韓国人、中国人の皆さんの「わだかまり」の基本がそこにあるのだと思う。

昨晩の日韓の若者40名による討論会での共通認識として、20年後、30年後、間違いなく中国が経済だけでなく
軍事的にもアジア全域への「支配」を希求してくるだろうということが語られました。
それは、中国が民主主義ではなくて個人の「人権」を認めない全体主義、共産主義の軍事国家であるという事実が根底にあるからです。
かつて「満州国」建立で日本に国土を侵略された中国には、今後日本を侵略するための大義名分はいくらでもあります。
日米韓、それぞれに中国との貿易なくして国家が存立しないことは事実ですし、それは中国側からも同じです。
つまり経済の結びつきと、軍事面での警戒感とは別個のものだということです。
だから、日本には自主防衛するのか、アメリカの軍事、核の傘に頼るのかという二者択一があるわけです。
「韓国と仲良くする」、これは今後も最優先の国家的課題でしょう。

昨晩の討論会ではローソンのCEO、社長、崔映画監督、京都大学準教授、元総理大臣補佐官の岡本さん、そのほかにも何人かの
名士の皆さんのオブザーバー参加がありました。
映画監督と京大準教授との、感情むきだしのバトルは・・日韓の若者たちを前にしてちょっと大人気ないとは思いましたが、
言うことの基本はそれぞれ一理ある。
「大日本帝国の一員だった」というある日本の若者の論理の前提は、最初から日本の侵略行為を正当化していると受け止められかねない
内容の主義主張ですから、崔監督が激高して「きみにはこの討論に参加する資格はない」と大声を張り上げるのも自然な流れです。
しかし、京大の先生が「いや、どんな意見でも参加して主張し合うのでなければ討論ではない」というのも正論です。
だが、だがしかしですね、昨晩の放送は公共の電波を使っての3時間近い中継だったわけですから、無秩序にどんな意見でも
「放送させて」おいていいわけがない。
適度に「交通整理」をするのが司会者の務めですから、昨夜のバトルはギリギリの展開でした。
外交評論家でもある岡本さんが韓国の若者のホンネを聞いて「いやあ、これほどとは思わなかった、ショックだった」と言って
ましたが、一般国民もですねこれからも「国家」だとか「個人」だとかであまり先入観で線引きはしないほうがよい。
こうして腹を割って「話し合う機会」を持つことが一番肝要なことなのです。

ローソンの社長さん、51歳だそうですが、一番穏当な発言だったのではないでしょうか。
女優のユンソナさんの発言も日韓の友好を願う好感の持てるものでした。
「5.15事件」では「話せばわかる」と言って自宅応接間に青年将校たちを招きいれ「問答無用」といって射殺された
犬養総理大臣の例もあります。
「話し合いができる」関係にある日韓関係というのは、それ自体がとても評価すべきことなのだと思う次第です。
蛇足ですが、韓国で一番有名な日本人は韓国統治の初代総督「伊藤博文内閣総理大臣」です。
5番目に有名なのが「朝鮮討伐」に進攻してきた「豊臣秀吉」です。

<訂正>昨日の記事で「ミス・ハナコ」と書いたのは「ミス・ワカナ」の誤りです。
株式市場は「陰の極」、絶好の押し目買い場面と考えます。
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