ポイント
ダウ平均株価は小動きでした。大引け前30分ほどで僅かに値を崩したのが気になりましたが、全体的には無難な推移でした。月曜日の日経平均株価も同様に無難なスタートになりそうです。
米国マーケットの動向
前日終値を僅かに上回ってスタートしたダウ平均株価は、70ドル足らずの狭い値幅の中の小動きに終始して、16.80ドル、0.16%安で終了しました。
小動きの背景には、夏休みシーズンということもあるのでしょうが、経済指標の大きな驚きがなかったことがあると見ています。
ただし、商務省の発表した7月の小売売上高は、自動車を除いたベースで前月比0.2%の増加と、0.3%の伸びを期待していたコンセンサスを僅かに下回りました。前月は0.1%の減少でしたから決して悪くはなかったのですが、小売株には意外に大きなダメージを与えました。高級百貨店ノルドストロームが7.15%の急落となり、引け後の時間外で、さらに0.10%下げています。
マーケットが午前中は多少停滞気味だったのは、この小売関連株の低迷が大きく影響したようです。
午後になると、比較的に堅調な推移となりましたが、大引け前30分ほどの間の下げが気になりました。
週末の手仕舞いということもあるのですが、気になるのはハイテク関連の下げが大きかったこと。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が0.92%低下しましたが、終了直前の下げが目立ちます。
テキサス・インスツルメンツの株価を見ても、大引け直前に売られています。
この動きと連動して、1.98%上昇したVIX指数が終了直前に急上昇を見せており、投資家心理の悪化を示唆していることから、マーケットの大引け前の下げが気になったわけです。
月曜日の日経平均株価への示唆
いずれにしても、米国株式市場が小動きであったことを反映して、月曜日の日経平均株価は無難なスタートになりそうだと見ています。
CMEの日経先物価格(円ベース)9,200円の近辺を寄り付きのメドとしています。
ドル円が多少円安気味で安定していますので、寄り付きがもう少し高くなることもありそうです。
ただし、ユーロがドルに対して弱くなっていることを映して、ユーロ円も円高気味になっているため、ドル円の円安効果が多少相殺されてしまうと見ています。
経済指標としては、4-6月のGDP速報値の発表がありますので注目しています。決算は7社。決算シーズンもいよいよ終わりですが、この7社の中にはキリン・ホールディングスが含まれています。
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