30年前、タイタニック

ロングサンさん
2010,8,12 いつも青春!てっちゃんの株式教室・相場師日記

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25年前の今日、群馬県御巣鷹山(長野県側では別の名称)の尾根に521名の乗員乗客を乗せて
日航ジャンボ機が墜落しました。助かったのは島根県川上慶子さんただひとり。奇跡です。
「上を向いて歩こう」の坂本九さんはじめ多くの著名人も犠牲となりました。
エベレストを中国側ではチョモランマと呼ぶように長野側では御巣鷹山とは言いません。
長野側の至近距離のキャンプ地で我が家の家族6人が事件の8時間前までいたことは毎年書いてます。
隣家の家族は不幸にも現地に残っていて墜落を目撃、ショックで子供は高熱でしばらく寝込みました。
殺到する自衛隊車両の中を命からがら帰ってきました。
すぐ近くまで遺体の一部が散乱してたようです。

<30年前、タイタニック>
NYダウ10378.83ー265.42、日経平均9212.59-80.26、コツンときた感触はある。
今朝のニュースでは、「15年ぶりの円高」にマユをひそめ憮然とした面持ちで官邸入りする
経済産業大臣と財務大臣の姿が映し出されていました。
揶揄したくて書くわけではないのですが、これだけ何もしない内閣も珍しい。
総理、お盆休みしてる場合じゃないでしょう。
「もっと仕事をしろ」と報道番組でも言ってます。
ニューヨークも中国も欧州も株安。世界中が不景気。特にひどいのが日本。
何しろ、あっちを見てもこっちを見ても企業が国内に見切りをつけて海外へ脱出しています。
「25年前」バブル絶頂期、こんな日本になるとは夢にも思わなかった。
タイムスリップして30年前の銀座、新宿、赤坂へ戻ったら、あまりの「空気」の違いに今の若者も驚くでしょう。
渋谷、新宿の雑踏も人間だけは昔と変わらず多いけど、空疎な雰囲気を感じます。
「はしゃいでいる」のは中国からの観光客の皆さんだけ。
今は、900兆円の借金も、観光客の来日も、あのバブル時代からの「貯蓄」で「恩恵」に浴しているだけ。
貯蓄はいずれ底をつきます。
海外企業がどんどん日本にやってきてくれるのなら、賃金レベルも「田舎レベル」になっても仕方ないのだと思う。
政治には現実を見据えた発想の転換が必要なのです。
東京直下大地震でも来たら、ほんとに日本列島沈没です。
国家の危機に特権階級の温存は国賊以外の何物でもない。
北欧諸国とかの国家経済の安定してるところは、対外的な経済競争力も強い。
消費増税に「反対」するのは「見返り」が見えないからです。
消費税20%でも「安心して暮らせる見通し」があるのなら、誰も増税に反対しません。
「押し付け教育」が今日の日本社会の混乱を正す方向性を示すならダメ親も、口先人間も沈黙するでしょう。
「日章旗」だって「君が代斉唱」だって、つい先日まであれだけ混乱したのに今では誰も話題にしない。
ある意味、これが日本の国民性なのです。
「沖縄県」の存在の意味も、実は多くの日本人があまり深くは考えていない。
要は政治に「確信」と「信念」が見えない。それが諸悪の根源です。
民主主義を問い直す教育が求められている。
教室内を悪ガキが無秩序に走りまわり、制止する教師もいない。
その悪ガキだって、不安だからウツへの逃避から騒ぎたてる。引きこもりよりはまだいい。
それが今の日本社会です。
国民皆兵の国家だって、国民総意として民主的な合意がなされるのなら、少なくとも現状の日本よりは「健常」と見えます。
財政再建をしないのなら、1億2千万人はタイタニック号の船上にある。それが現実です。
証券市場は経済を映す鏡、少なくとも1万円以下の日経平均は看過してはならない。
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