今日のマーケットを振り返る 8月10日

スケアクロウさん
スケアクロウさん
ポイント

 今日に限ったことではないのですが、為替の動きに泣かされます。早朝の段階では、高めの寄り付きと、円安への振れの継続を前提に、堅調なザラバ展開を想定していました。ところが、突然の円高への動きが10時前からマーケットを抑え込んでしまいました。後場に入ると、軟調な上海市場がマーケットの下げを加速しました。明日は、FOMCを織り込んだ後の米国株式市場の動向次第で寄り付きの水準が大きく変わりそうな様子です。(今日は外出のため、ザラバのフォローが出来ていません。それを念頭にお読みいただければと存じます。) 

今日のマーケット動向

 57円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに94円高まで上げ幅を拡大しました。しかし10時前から値を崩し、後場に入ると下げ幅は一段と拡大して、1時半過ぎには67円安をつけました。大引けにかけて多少戻したのですが、21.44円、0.22%安で終了しました。



 10時前からの値崩れの引き金は、先週金曜日の米国雇用統計で大きく円高に傾いたドル円が着実に円安方向に戻していたのも関わらず、突然円高に振れたことであったと見ています。



 後場には、7月の貿易統計で輸入の減速が明らかになったことや、明日の経済指標の発表、特に消費者物価の上昇に対する懸念が強まっていることで、中国の上海市場が2.89%の大幅下落となった影響が大きかったようです。



 日立建機は0.17%上昇したのですが、後場に大きく調整しており、上海市場の影響が大きかったことを窺わせます。



 商船三井も0.17%上げたのですが、後場の低迷は、アジアの荷動きの減速を懸念したものと推測しています。



 一方で、通期見通しの上方修正と配当の増額修正を発表したディスコが、為替の動きにめげず5.62%の急騰となったことが目を引きました。



 アジア市場は、上海をはじめとして全体に下げています。ただし、上海と香港を除くと下げ幅は限定的です。

 欧州市場はアジア市場と同様に下げ基調でスタートしましたが、上昇に転じてきました。下げているのは英国、オーストリア、ノルウェー。その他は上げています。スイスが1%を越えての上昇です。

 欧州市場が堅調さを増しているのに対して、米株先物は下げ幅が拡大しています。ダウが-103ドル、ナスダックが-15.5ポイントでの推移です。



 今日は6月の卸売在庫とFOMCの声明が予定されています。注目はFOMCですが、午後2時15分(日本時間午前3時15分]の発表です。それまでは身動きがとれない状況であるような気がします。

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