ポイント
欧米株式市場の上昇を背景に、高く寄り付いた日経平均株価ですが、10時過ぎから鮮明になった円高が重石となりました。大引け後に一段と円高が進んでいることに加えて、欧州市場、米国市場とも低迷しています。明日の日経平均株価は低めのスタートとなりそうです。
今日のマーケット動向
146円高で寄り付いた日経平均株価は、10時半頃までは小動きで推移していたのですが、その後急速に値を崩し、後場寄り直後に上げ幅を62円まで縮小しました。大引けにかけて多少戻したのですが、123.70円、1.29%高で終えています。22円あまりの陰線を形成しました。
値を崩したのは円高への振れであったと見ています。
一時1.48%高となったソニーが1.19%安に終わったのですが、ザラバの動きを見ると、円高が加速した局面で、株価が大きく調整しています。
一方で、7月の国内ユニクロ事業の既存店売上高が0.4増と健闘したファーストリテイリングが2.84%高と好調でした。夏物衣料が好調で、客数が2.1%伸びたことが評価されたと見ています。
アジア市場は上げているところが多いのですが、上昇率は小幅です。ところが、下げているところは大幅なのが気になります。インドネシアが2.79%、上海が1.7%の下落です。
欧州市場は小動きですが、下げが優勢です。オーストリアとベルギーが小幅な上げです。
米国市場も小幅な下げでスタートです。ダウが17.64ドル安、ナスダックも3.71ポイント安となっています。
6月の個人所得と個人支出はほぼ予想通り。決算はファイザーがコンセンサスを上回りましたが、ダウケミカルが期待に届かなかったようです。全体としては大きな方向性はなく、持合いという感じです。
この後、6月の製造業受注指数が出てきます。
明日の見通し
軟調な欧米の株式市場を映して、明日の日経平均株価の寄り付きは低めになりそうな様子です。
ザラバに大きな影響のある為替は、対ドルで円高が進んでいることが気懸りです。
決算はトヨタ自動車をはじめ150社弱。
この決算が下支えになるとしても、ザラバの上値は円高のために重そうです。
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