ポイント
小高く寄り付いた日経平均株価は、為替が急速に円安に振れたこともあって急速に上昇して、10時前には120円を上回る上げ幅となりました。その後さらに139円高をつけたのですが、1時前から調整色が一気に強まり、結局33.01円、0.35%高で終えました。寄り付き価格を4円ほど下回っての大引けでした。現在、米国市場は好調ですが、7月のISM製造業景況指数が控えており、、予断を許さないようです。ただし、406月のGDPの例もあり、必要以上の悲観も避ける必要がありそうだと個人的には考えています。明日は多少高めの寄り付きを期待しています。
今日のマーケット動向
今日の日経平均株価の動きは次のようになっています。
前場の急速な上昇と後場の調整、そして2時以降の下げ止まりは、いつものことですが、為替の影響が大きかったと見ています。ドル円が、マーケット開始前に急速に円安に振れたのが目立ちます。(「想定よりも強めの滑り出し 日経平均株価」)
ドル円は前場の早い時期から円高方向への戻りを見せたのですが、ユーロ円はマーケット開始直後に円安に振れた後も、前場では円安水準で比較的に安定した動きをしています。
後場に入ると、為替が円高方向に振れたことがマーケットの重石になったようです。加えて、先物に大口の売りが断続的に出たことが指摘されていますが、正直なところ実体はよくわかりません。ただ、ファイナンスによるリバランスのための買いが大引け直前に見られた国際石油開発帝石が、後場に入って買いの動きが出る前に突然大きく下げたのが興味深い動きでした。
個別銘柄では、好決算の影響が見られました。
四半期最高益と、通期連結経常利益を上方修正したホンダが4.02%の急騰となっています。
また、前年同期比8.1倍の四半期利益を計上したリコーが3.01%の大幅高となったのも印象的でした。
アジア市場は好調です。マレーシアとインドを除いて軒並み1%以上の上昇率です。上海は1.33%の上げでした。7月のPMIが弱かったのですが、それが金融引き締め観測を後退させたようです。
欧州市場はアジア市場以上に堅調です。英国、フランス、ベルギー、オランダが25以上上げており、その他も上げ幅は1%を上回っています。
米国市場も好調なスタートです。現在ダウは135.02ドル高、ナスダックも24.58ポイント高となっています。
今日はあと30分ほどで7月のISM製造業景況指数の発表が予定されています。同時に6月の建設支出も発表されます。
明日の見通し
ISM製造業景況指数の影響が大きいため予断を許さないのですが、現在のところ米国株式市場は好調です。
この動きを反映して、明日の寄り付きは高めになりそうだと、現時点では、考えています。
ザラバも、好決算の下支えで堅調な推移を想定しています。
経済指標は7月のマネタリーベース、決算は90社ほど。旭化成、JXホールディングス、HOYA,、三井物産、NTTデータなど注目企業の発表が続きます。
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