今、気になっているのは中国での輸入実績が落ちているデータですね。
これは、製品輸入だけではなくて、原材料の発注が少なくなっていることを意味するので、1-2ヶ月で中国からの輸出が減ることになります。
中国からの輸出と言う観点では、ヨーロッパや米国からの発注が弱含みになっているからであり、現実に米国では個人消費のデータは悪化し始めています。日本よりも早く下降トレンドに入っている中国株(上海総合)は、反発したものの、下落トレンドのフェアバリューと考えられるところで反落しています(ちょうど75日線にタッチしたところか)。
ドル/円は85-104円のボックス圏、ユーロ/円は一旦108-113円のボックス圏、日経平均は基本は9150-10150円のボックス圏とみていましたが、ドル/円が86円台になってきているため、8800-9750へのボックス圏の下方移動へシフトしつつあると言う見方をしています。
米国の金利が低下しつつあるので、若干の円高傾向になるのは予想された事であり、ポイントは前回高値の85円より円高が進むかどうか、ですね。ドル/円では、一時的に85円を超えて、優良株の買い場になる可能性を想定して準備しておく必要があると見ています。
米国経済は、L字型またはU字型での回復の底這い状態との認識でいますので、ゆっくりとは言え、拡大しており二番底というところまでは至らず、暫らくはボックス圏での動きと見ています。
こんな相場では、安心買いは出来ませんが、二番底狙いの安心売りもできないため、個別の好業績株のつられ安ポイントを小まめに拾うか、反落する「息切れ」銘柄で売りから入っての小まめな利益確定での小遣い稼ぎ、程度で対応せざるを得ない相場ですね。8月下旬には、もっと買い安い場面になると勝手に想定していますが、どうでしょう?