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スペイン、一段と信頼ある財政緊縮計画示すべき=IMF報告
7月30日、IMFはスタッフ報告を発表し、スペインは一段と信頼ある財政緊縮計画を示すべきとの見方を示した。写真は2月マドリードのスペイン中銀前で撮影(2010年 ロイター/Sergio Perez) [拡大]
【ワシントン 30日 ロイター】 国際通貨基金(IMF)は30日、スペイン経済の年次審査に関するスタッフ報告を発表し、同国の財政緊縮計画は野心的ではあるものの「潜在的に楽観的な」景気見通しに基づいていると指摘、一段と信頼が置けるものにする必要があるとの見方を示した。
同報告の中でIMFは、スペイン経済のリセッション(景気後退)からの回復は「もろく、ぜい弱」なものになると予測。2010年はリセッションからの脱却は叶わず、国内総生産(GDP)は0.4%縮小すると予想した。その後の成長率は、11年がプラス0.6%、12年はプラス1.7%と予想した。
スペイン政府による成長率予測は、10年はマイナス0.3%、11年はプラス1.3%。
IMFはスペインの財政緊縮計画について、必要な調整事項の約3分の2が11年までに実施されることを評価、実施の前倒しを決定したことは正しいとした。ただ「計画されている調整は、潜在的に楽観的なマクロ経済予想に基づいている」との見方を示した。
IMFはまた、スペイン政府がこれまでに公表した政策に基づき、同国の財政赤字のGDPに対する比率は10年は9.3%に低下すると予想。スペイン政府の見通しと一致した。
ただ、IMFの11年の同比率の予想は7%と、スペイン政府の予想の6%より高い。
2010/07/31 3:18
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