先ほどは、6月の鉱工業生産動向を出荷在庫バランスを通してご紹介しました。
その出荷在庫バランスを構成する、出荷数量と在庫数量を、日銀の「製造業部門別投入・産出物価指数」を用いて、出荷金額と在庫金額に修正して作成した景気指標「在庫循環モメンタム」は次のようになっています。
ポイントとしては、数量ベースの出荷在庫バランスと、金額ベースの在庫循環モメンタムは基本的に同じような動きをしていますが、投入価格(原料コスト)の上昇率が産出価格(出荷価格)を上回っていることを反映して、在庫循環モメンタムの下げの方が僅かに大きくなっています。
蛇足ですが、米国の出荷、在庫データは金額ベースですので、比較する場合は、出荷在庫バランスではなく在庫循環モメンタムを用いる必要があることにご注意ください。
次に、出荷在庫バランスと日経平均株価の動きをみると、かなりきれいな連動性が読み取れます。
ということは、今後しばらくの間は、日経平均株価の基調は重そうです。詳細は「2010年後半のマーケットをどう見る」(7月1日)をご参照ください。
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