kazzmarさんのブログ
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「リスクと不確実性、Vistaにサブプライムローン」
タイトルの言葉の間には、一見何の関係もないように思える。
...が、実験ゲーム理論や行動経済学、経済物理学からは1本の線上の関係が読み取れる...
先日、興味深い論考を読んだ。
「リスク、不確実性およびセキュリティ」と題された情報セキュリティ大学院大学のシンポジウムの講演予稿である。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/iisec.pdf
「セキュリティは一義的には経済問題である」
・コスト制約の中で、許容可能なリスク範囲に抑える最大効果を図ること
・問題は確率分布を得られるリスクなのか、分からない不確実性なのかの区別
・ここが峻別されないと社会的浪費が生じる
予稿の中では、「僅か10Gbytesのデータを守るために400億円の"全国センター"を建て24時間警備、年間200億円かけ専用線で自治体を結ぶ」住基ネットが"社会的浪費"として例示されている。
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Visual面での"浪費"もさることながら、万全を期すためにセキュリティ上のトリガーが散りばめられパフォーマンスが"浪費"された構造となってしまった「Windows Vista」は、Windowsの位置付けからすれば、もはや"社会的浪費"の例と言っていいだろう。
・・・悲しいことに、未だXPとのパフォーマンス差は埋まってこない・・・
「XP SP3はVista SP1より圧倒的に高速」http://japanese.engadget.com/2007/11/27/windows-xp-sp3-vs-vista-sp1/
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また、この"リスク"と"不確実性"の違いは昔から指摘されていたが、未だ金融技術でヘッジできるのはリスクであって不確実性ではない。1997年のLTCM破綻から現在に至るまで、その点で米金融界は"事後対策"しか採る方策はないままだ。
"事後対策"...不確実性に直面した場合、「人間は誰でも中長期的な投資から逃れて安全性や流動性に逃避しようとする」(Greenspan2004)
この"確実性への逃避"が一定規模を超えると、群集的パニックが起こり経済全体に波及する。サブプライムローン問題はその一例。"不確実性への不安"、これを取り除くのが"事後対策"だとする。
サブプライム問題の場合も含めて、このような場合、金融当局による大量の流動性供給が金融機関の破綻を防ぎ、問題の特定と迅速な情報開示が事態の収拾には要求される、と論考は続ける。
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確かにそうではあるが、米国では“モラル・ハザード”の観点から即効性の高い当局からの資金供給(金融機関への資本注入)は難しいうえ、今回の場合、民間の資金の出し手となるべき金融機関自体が疲弊しており、LTCMのときのような“奉加帳”方式の対応も出来ない。
世界に目を向ければ、中東・中国のSWF(ソブリン・ウェルス・ファンド)に潤沢な資金がある。CITIへのオイルマネー流入を“スルー”させた当局の置かれた状況が透けて見えてくる。世界最大の外貨準備国となった中国、RMBの相場安定の上でも増やさざるを得ないUS$債権、通貨間の調達レートの違いを踏まえれば“ドル建て優良資産”への投資は必然だ。
外貨準備の運用機関でもある中国投資公司もサブプライムで打撃を受けた金融機関への投資方針を示した。分かりやすい投資行動である。http://news.www.infoseek.co.jp/business/story/29reutersJAPAN291057
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執筆活動なみですm(__)m
Vistaはやっぱし敬遠されてるみたいですねー
今日たまたま新しいパソコンを買いたいなぁとかいう話をしてて
「買ったらやっぱりVistaになっちゃうんですか?(-_-;)」
っていう子いましたし。。。
こーゆう"文体"のほうが書けちゃうんですね、ある意味 無自覚・無意識に...それで"一人歩き"...
Vista、駄目な子です。
Noteが3台あるんですが、今これを書いてるVAIO G1には"駄目な子"が入ってまして、スペック1番高いのにXPのLet's R5の足下にも及びません。
まじめに「気が付いたらMac」とか「知らない間にLinux」ってなってるかも。(個人的にはSolaris入れてみたい)