ポイント
米国株式市場は小動きでしたが、円安が大きく進んだことを映して、今日の日経平均株価は高めの寄り付きとなりそうです。9,590円の近辺をメドとしています。ザラバも堅調ぎみな推移を期待していますが、円安が一段落の兆しも見えるため、上値は限定的と考えます。
米国マーケットの動向
ダウ平均株価はスタート直後には53ドル高をつける好調な動きを見せたのですが、すぐに値を崩し、11時過ぎには移転して30ドル安となりました。その後は戻したものの小動きにとどまり12.26ドル、0.12%の小幅高で終えました。
11時過ぎまでの下落は弱い経済指標に原因があったと見られます。
7月の消費者信頼感指数が50.4と、コンセンサスであった51を下回った影響が大きかったようです。百貨店メーシーズの株価が2,78%の急落を見せました。
一方で、好調な決算がマーケットを支えました。デュポンが3.57%と大きく上昇しています。
加えて、ストレステストの好結果や、銀行の好決算に牽引された欧州マーケットの上昇もダウ平均株価を支えたと見ています。UBSが8.92%と急騰し、クレディ・スイスが4.4%、ドイツ銀行も2.84%上げています。
今日の日経平均株価は?
米国株式市場は小動きに終わったのですが、欧州市場が好調であったことや、為替が対ユーロで大きく円安に振れ、対ドルでも円安であったことから、今日の寄り付きは高く始まりそうです。
CMEの日経先物価格(円ベース)9,590円の近辺を寄り付きのメドとしています。
ユーロ円は大きく円安に振れています。
ドル円も同様な動きです。
大幅な円安への振れは寄り付き価格に織り込まれますから、ザラバでは、一段と円安が進むかどうかがポイントとなりそうです。現在のところ、急速な円安への動きの後の反動を見せているために、多少の上値を抑える要因になる可能性があると考えています。
したがって、ザラバは寄り付きの水準にもよりますが、堅調ながら小動きにとどまると見ています。
今日は重要な経済指標は予定されていませんが、新日本製鐵、小松製作所、NEC、アドバンテスト、日立化成など110社余りの決算発表があります。
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