ポイント
本格的な決算シーズンを控えた様子見の姿勢と、円高への警戒感がら、動きのないマーケットとなりました。しかし、現在のところ、欧州市場や米株先物が好調な動きを見せていますので、明日は好スタートが期待できそうです。
今日のマーケット動向
9円高で寄り付いた日経平均株価は、1時過ぎまでは堅調ぎみに推移していましたが、その後値を崩して、6.81円、0.07%安で終えました。54円程度の値幅の中での小動きでした。
決算の状況を確認したいとする様子見の姿勢と、円高警戒感が小動きに終わったマーケットの背景であったと見ています。
ザラバで円高が進んだということではないのですが、警戒感が強かったようです。
午後2時にコンセンサスを下回る決算を発表したJFEホールデイングスが大きく値を崩したのが目を引きました。1時頃には1%以上上げていたのですが、決算発表と同時に急落して3.14%安で引けました。
一方、グーグルとの提携が評価されたヤフーが1.15%高と健闘しました。スタート直後には一時3.6%高をつけています。
このように、個々には動きがあったのですが、全体としては特徴のはっきりしない展開でした。
アジア市場はマチマチでした。上海、台湾、韓国が下げています。全体としては小動きという印象です。上海は0.51%の下落に終わりました。
対照的に、欧州市場は好調です。イタリアが3.32%と急騰、フランス、スイス、オーストリア、ベルギー、ノルウェーなど軒並みに1%を上回って上昇しています。
好調な欧州市場の影響もあって、GLOBEXのダウ(+69ドル)、ナスダック(+12.75ポイント)ともに大きく上昇しています。上げ幅は拡大しています。
今日は、5月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数、7月のリッチモンド連銀製造業指数と消費者信頼感指数が発表されます。決算はデュポン、USスチールなど。
明日の見通し
これから発表される消費者信頼感指数が気懸りですが、米国市場の堅調な動きから、明日の日経平均株価の寄り付きは高くなりそうです。
現在の円安基調が明日も継続すれば、ザラバも堅調な展開が期待できます。
重要な経済指標は予定されていませんが、新日本製鐵、小松製作所、NEC、アドバンテスト、日立化成など110社余りの決算発表があります。
追伸
米国マーケットがスタートしました。現在はダウが18.39ドル高、ナスダックは2.85ポイント高です。GLOBEXの動きに比べると意外に小さな上げ幅です。
先ほど発表された5月のS&P/ケース・シラー指数は4.6%とコンセンサスの3.75%を上回りました。
しかし、為替は、発表の直後にドル高円安に振れましたが、すぐに戻してしまいました。
株式市場も指数の発表後上げ幅を縮小しています。これから、消費者信頼感指数もマーケットに対する影響度が大きいですから、今日の展開は予断を許さない状況になっています。
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