ポイント
住宅指標の反発と好決算に牽引された米国株式市場を映して、今日の日経平均株価は上昇してのスタートとなりそうです。メドは9,535円の近辺。ザラバは小動きを想定しています。為替が多少円高方向に振れていることが上値を抑える可能性があると見ています。
米国マーケットの動向
ほぼ前日終値の水準で寄り付いたダウ平均株価は10時頃に急速に上昇して、上げ幅が60ドルを越えました。その後も堅調さを維持して、3時前から大引けにかけてもう一段上げ幅を拡げ、100.81ドル、0.97%高で終えています。
10時頃の上昇を牽引したのは6月の新築住宅販売件数。年率換算で33万個と、事前予想の31万戸を大きく上回りました。
トール・ブラザースの株価の動きに指標の影響が読み取れます。
3時前からの上昇にはハイテク・セクターの寄与が大きかったようです。1.36%上昇したSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)の動きがそれを示唆しています。
1日を通して堅調なマーケットでしたが、全体の基調の強さを支えたのは、業績見通しの上方修正が好感されて5.6%の急騰を見せたフェデックスであったようです。物流に対する強気の見解が、マーケットの景気に対する見方を明るくしたと考えています。
今日のマーケットは?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,535円の近辺を、今日の寄り付きのメドとしています。
ザラバに大きく影響する為替ですが、前日に比べると円高方向に振れています。マーケットがスタートする前後から突然基調が変化するケースが多く、予断は許さないのですが、多少上値を重くする可能性があると見ています。
経済指標は、6月の企業向けサービス価格指数、決算は、ヤフー、キャノン、JFEホールディング、日立金属、日立建機など70社余りが予定されています。
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