ポイント
注目された欧州のストレステスト発表が波乱なく終了し、米国株式市場が上昇したことを好感して、日経平均株価は高く寄り付きました。しかし、為替が円高基調に転じたことが重石となって、ザラバは小動きに終始しました。現在のところ、ストレステストの結果をどう織り込むかが気になる欧州市場は軟調気味な推移です。米株先物も僅かながら下落しています。明日の日経平均株価は多少下げてスタートしそうな様子です。
今日のマーケット動向
89円高で寄り付いた日経平均株価は、前場は一時130円高まで上げ幅を拡大する堅調な動きでした。ところが後場に入ると多少軟調な展開となり、72.70円、0.77%高で大引けとなりました。約68円の狭い値幅の中での小動きでした。
前場の堅調な動きはストレステスト終了の安堵感もあったのかもしれませんが、マーケット開始前に一段と加速した円安が大きく影響したと見ています。(「ユーロが上昇へ」)
ところが、マーケットが始まると円安への動きが止まり、午後には円高方向に振れました。これが後場の軟調気味な展開の背景であったと見ています。
ユーロ円60分足を見ると、マーケット開始とともに基調が変化した様子がより鮮明に浮かび上がっています。
ドル円も同様な展開です。
というわけで、終わってみれば、いつものように為替に神経質に連動した一日でした。
アジア市場はマチマチです。インドネシア、シンガポール、ムンバイを除いて上げていますが、上げ幅は限定的です。日経平均株価の上昇率を上回る主要市場はありません。上海は0.65%の上げでした。
ストレステストをどのように織り込むか注目していた欧州市場ですが、軟調な推移です。オーストリア、ベルギー。ノルウェーが上昇してスタートしました。加えて英国がj環図が0.01%ですが上昇に転じてきました。その他の主要市場は下げています。ただし、スイスが0.7%下げているのを除いて、下げ幅は限定的です。
GLOBEXでは、ダウ(ー17ドル)、ナスダック(-3.25ポイント)ともに停滞気味な動きです。下げ幅は僅かですが拡大傾向です。
今日は6月の新築住宅販売統計の発表が予定されています。決算はかなり多いのですが、コーチを除くと、注目されているものはないようです。
明日の見通し
欧州市場と米株先物が軟調に推移しているため、明日の日経平均株価は多少安く寄り付きそうだと見ています。
ザラバは。今日の大引け後から進んでいる円高の動きが気になります。現在のところは、上値の重い展開になるのではと警戒しています。
経済指標は、6月の企業向けサービス価格指数、決算は、ヤフー、キャノン、JFEホールディング、日立金属、日立建機など70社余りが予定されています。
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