虚構の贄

[足が長いマッチさん]

 

在沖縄海兵隊のグアム移転を巡り、アメリカ政府と国防総省が、杜撰な計画と議会で集中砲火とか。沖縄は占領地だがグアムは国内だから、移転後のインフラ整備などが格好の的になる。人口17万人の島に、ピーク時には８万人が流入し停電など頻発。上院で75％、下院で64％を要求額から削減するように。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010072500124

　予算額まれなきゃ建設は進まず、沖縄からの移転は不透明になる。辺野古の海を汚して、普天間からも去らず、アメリカ国内の軋轢を日本が背負うかも。核や生物兵器の非人道性が明らかになるほど、実際の戦闘には使用できないから、火器を中心にした地上戦の展開が増え、そうなるとアメリカ軍が常勝とも限らない。

　中近東やアフリカ、世界の各地で紛争は継続し、お互いに退こうとしなきゃ、軍備そのものは否定できないけど、どれほどの規模が適切かは国際的合意を得られない。アメリカ国内でも軍事費の膨張は、諸々の不都合と繋がってるし、戦死が国家への貢献なのか、訝る声も高まってるような。

　消費も浪費も、経済には同じ効果。社会体制は異なっても、国際的に主導権を握る国に共通するのは軍事大国。戦争は負の遺産だからと軍備を縮小すれば、兵器産業だけでなく、多くの分野でマイナスをもたらす。既得権者の説に従えば、軍事研究の成果が、数多くの便宜性を人類にもたらしてるとか。

　人の命も含めて、不要な浪費を積み重ねることで、ほくそ笑む人たちがいるのは事実。チキンゲームみたいで、アメリカも中国もロシアも、相手の脅威を喧伝するけど、そうならないように最大の配慮。第二次世界大戦の敗戦国ということもあって、日本は半世紀以上も架空の神話に振り回されてるような気もする。