＜政局＞

[ベア 佐々木さん]

11日の参院選では、与党民主党の獲得議席数が44にとどまり、いわゆる「ねじれ国
会」に突入することが確定しました。民主党の大敗は、本日の東京市場の動きにも影
響を与えるものと考えられます。平成19年の安部政権時の参議院選挙を振り返りま
すと、翌日の日経平均は一時240円（前日比1.3%）安をつけたものの、終値ではほぼ
変わらずとなっています。しかし外国人投資家が大きく売りにまわったこともあり、3週
に渡って軟調相場が続きました。このことを踏まえると、今日の東京市場も積極的に
買っていくというムードにはなりづらいでしょう。ギャップダウンした後は、為替に一喜一
憂する神経質な揉み合い相場になりそうです。今後のシナリオとしては、みんなの党
との連立が考えられます。みんなの党は政府保有不動産の売却を主張しているので、
三菱地所や三井不動産などの不動産銘柄に買いが集まる可能
性があります。（ベア佐々木）