ポイント
米国株式市場の上昇を映して、今日の日経平均株価は大きく反発してのスタートとなりそうです。9,400円を上回る寄り付きを想定しています。昨晩から鮮明になっている円安基調が、今日も維持されるとすれば、ザラバも堅調な展開が期待できそうです。
米国マーケットの動向
スタート直後に146.67ドル安をつけ、不安なスタートとなったダウ平均株価は、その後回復に転じ2時前にはプラスとなりました。その後も堅調さを維持したまま、75.53ドル、0.74%高で大引けとなりました。
前日引け後に発表されたIBMの決算では、売上高がコンセンサスに届かなかったことに加えて、ゴールドマン・サックスやジョンソン・アンド・ジョンソンなどの決算内容も弱かったことがマーケットを冷やしました。
しかしながら、VIX指数は低下基調をたどり、投資家のリスク許容度が高まったことを示しています。投資家心理は悪化するどころか、改善に向かったわけです。その理由は今一つ不明確ですが、私はマーケットが弱気に傾きすぎたことの反動ではと考えています。
投資家のリスク許容度の高まりを反映して、国際商品に資金が流入しました。原油価格が1.18%、金価格も0.83%上げています。この動きを背景に、エクソン・モービルなど資源エネルギー株が堅調に推移してマーケットの回復を支えました。
加えて、悪材料の出尽くしということなのでしょうが、ゴールドマン・サックスが2.22%上昇しています。
さらに注目すべきはアップル。好決算への期待もあってザラバで2.57%上昇していましたが、前年同期比で61%増収、78%増益という数字が引け後に発表されると、株価はさらに2.83%上昇しています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)は9,415円となっています。この近辺を今日の寄り付きのメドとしています。
堅調な米国株式市場を背景に、ドル円が円安方向に振れています。予断は許さないのですが、この基調が持続するならば、ザラバを押し上げる効果を期待できそうです。
したがって、ザラバは堅調な展開を想定しています。
今日は、日銀の金融政策決定会合要旨(6月14・15日)、7月の月例経済報告などの発表が予定されています。決算は、東京製鐵、キャノン電子など7社ほどです。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。
本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム