梅雨明けし、夏本番を迎える中、日用品メーカーや化粧品メーカーによる“ヒンヤリ”をキーワードにしたアイデア商品の販売合戦もヒートアップしてきたようです。
特に寝具メーカーが火を付けた布団に敷くだけで寝苦しさを和らげるマットには、大手薬品メーカーなどが続々参戦しているようです。
マットの中のジェルが体の熱を吸収して放熱し、布団に敷くだけでヒンヤリするアイデア商品ですが、ヒラカワコーポレーションが平成20年に「ひんやりジェルマット」として発売し、2年間で100万枚を売り上げる大ヒット商品になったそうです。
この爆発的売れ行きに注目したのが、小林製薬で、4月に「熱さまひんやりジェルマット」を発売し、ドラッグストアやホームセンターなどに広がる販売網を生かし、品不足になるほど好調だそうです。
帝人は今月下旬から、冬場にはジェルシートを電子レンジで暖めることで保温効果がある「ハイブリッド クール&ウォームジェルパッド」を投入し、「夏はひんやり、冬はあったか」がセールスポイントだそうです。
資生堂は今夏から、「マキアージュ」の化粧下地に「シャーベットベース」を追加し、ハッカ油を入れたサラサラコートパウダーにより、「皮膚温をマイナスにし、化粧くずれもしにくい」そうです。
花王は入浴の最後に肌に付けて洗い流すことで、汗のベタつきを抑える「爽快バブシャワーひんやりハッカの香り」の販売を強化し、4年連続となる2けた伸びを目指しているそうです。
暑くなると冷たくしてくれるものがほしくなりますね。