ぎっしーさんのブログ
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『三人寄れば言うがまま』
先日の新聞にあった脳研究者の池谷裕二氏のお話です。(11月28日付日経夕刊)
●近所のラーメン屋に行った。塩ラーメンを食べたかった。開店と同時に一人ひとり順に注文してゆく。私の前に十人ほど並んでいただろうか。なぜか皆、醤油ラーメンを頼んでいる。この状況……思わず私も醤油ラーメンに注文を変えてしまった。
周囲が同じ行動をすると、類似した振る舞いをせざるを得ない雰囲気になる。このように集団圧力に屈して意見や行動を変えることを「同調」という。
同調するのは人間だけではない。最近の研究によれば、ゴキブリも似た行動をとるという。ベルギーのハロイ博士の実験だ。
ゴキブリは複雑な社会行動を示す知的生物である。光を嫌い暗所に群がる習性に目を付けた博士は、ロボットを使って実験を行なった。十六匹のゴキブリを観察するのだが、その中の四匹はロボットである。ロボットはゴキブリたちと社会協調するように精巧にプログラムされており、暗い巣で過ごしている。
そこで、この四台のロボットのプログラムを、明るい巣を好むように書き換える。すると周囲のゴキブリたちも追随して、明るい巣へと移動した。同調である。
四匹という数が面白い。私たち人間の場合、「皆がそうするから」というときの「皆」とは具体的に何人を指すのだろうか。試してみればすぐにわかる。答えは三人以上だ。二人が醤油ラーメンならば私はまだ塩ラーメンを注文できるが、三人続くと状況が一変し、集団圧力が生まれる。
二人と三人。数の上では大差なく思えるものの、心理的には大きな隔たりがある。これは裏を返せば、ある人に何かを同調させるためには他の三人の意見を事前に揃えておけばよいとも言えるわけだ。
※どうでしょう?株式市場では、思惑で人気化することもありますが...。それにしても、このゴキブリロボットをプログラミングした博士は何者?「ゴキブリの気持ち」が理解できるほどの研究をしているんだと、正直、驚きです。さあ、明日からの年末相場、お化粧買いも終わり、どう動くでしょうか。
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戦略な打ち合わせのときに参考にさせていただきます。
確かに2人と3人とでは大きな隔たり感じます!
でもなんでゴキちゃん???
中国の古典に「戦国策」という説話集があるのですが、
その本にも
『市場の真ん中に虎が出る、と1人が言っても誰も信じないが、
3人の人からそう言われたら信じてしまう』
という
『三人市虎を成す』という故事成語が載っています。
相場でも、見せ板とか仕手の本尊+提灯という形で、
様々な『虎(牛や熊?)』が出ますよね(笑)
#ラーメンの話、『あるあるw』です。
#会社の先輩3人と一緒に定食屋に行き、
#先に3人が同じ定食を頼んだらかなり逆らえない f^ ^;
仰るとおり株式市場は、その傾向が顕著に出ますね。
う~ん、この事をしっかり踏まえて行動せねば。
はい、3人のようです。戦略的業務遂行のための会議や商談には、ぜひ、ご活用くださいませ。
そうです。不思議ではありますが、気分的にも2と3は大きく違う気がします。博士は死ぬほど『ゴキブリLOVE』なんでしょう。きっと。
流石、株育3さん、故事に詳しいっ!!
確かに日頃の板には、いろんなものが出たり消えたり、心理戦を誘うことが多いすね。
上司・先輩が『おごってやるから好きなもの頼め!』とか何とか言われると、余計に言いづらい時ってありますよね。
心理戦にはやられまいと思いつつも敗戦してしまうことが多いので、お互い気をつけたいものですね。