5年ほど前に出版された本ですが、竹田和平氏の
ビジネスと投資について書かれてあることが
気になりましたので手にとってみました。
氏については、過去のブログやメルマガで何度も
紹介していますので、ご存知かと思いますが100社以上の
大株主で、日本一の個人投資家として有名なお方です。
1~3章では、主にビジネスのことについて書かれて
いますが、4、5章では投資についての内容です。
4章では、竹田和平氏本人の投資の歴史を振り返る
ところは勉強になります。
人の経験や失敗から学ぶことは、自分の大事な身銭を
無駄にすることなく学べるからです。
特に私が読んでいて記憶に残った言葉は、120ページに
書かれていた「株を買うことは、夢を買うことじゃない」
という一文です。
5章の最初で、金融危機で山一證券が破綻した時、同社の
個人筆頭株主だった氏は、この経験を期に投資手法を
大きく変えたそうです。
それまでは投資リスクを抑えるために、有名どころの
大企業ばかりに投資をしていたそうです。
しかし、山一證券の破綻が、大企業は安泰という考え方を
あらためさせ、それからは割安株投資に切り替えたと
本文では語られています。
そして、自分の経験を活用しやすい中小企業のビジネス、
(といっても、氏の竹田製菓は上場企業です)
規模が小さめで、事業内容のわかりやすい会社に焦点を
移したそうです。
そこから100社以上の大株主へとなる礎が出来たそうです。
その、竹田和平氏の銘柄選択法ですが、本文を要約すると
・参考にするのは会社四季報のみ
・低PER、PBRの割安株を探す
・利益の多くを配当に回す高配当株(配当利回り4~5%)
などを投資対象として探していくそうです。
他にも、銘柄選択のノウハウは、本書でもたくさん
書かれていますので、気になった方は是非手にとって
みてはいかがでしょうか?
上場企業経営者からの視点や長い投資経験から語られる
言葉は、私にとって貴重なノウハウとなりました。
http://saig.livedoor.biz/archives/1822755.html