ポイント
2時過ぎから大引けにかけて上昇したダウ平均株価を好調であったと見るべきかどうか判断に迷うところです。個別銘柄を見ると、来週から本格化する決算を先取りして、上昇する銘柄が目立ちました。それにしてはマーケットの上値が重いというのが個人的な印象です。
マーケットの動向
ダウ平均株価は、午前中に一時堅調な動きを見せたのですが、午後2時過ぎまでのザラバの大半はほぼ前日終値の付近に停滞しました。2時15分の時点では僅か0.53ドル高。ところがその後上げ足を速めて、59.04ドル、0.58%高で大引けを迎えています。
大引けにかけての上昇を牽引したのはハイテク。セクタ0-でした。ナスダック銘柄のアップルが0.59%上げましたが、2時以降の上昇が目を引きました。
中国政府から免許の更新を受けたことが好感されたグーグルが2.39%と大きく上げたことが、ハイテクセクター全体の底上げに寄与したと見ています。
このハイテクセクターに加えて、来週から本格化する決算に対する期待がマーケットに強かったようです。アルコアが2.05%上げました。
さらに、JPモルガン・チェースも1.81%高となり、引け後の時間外取引でもさらに0、1%値を伸ばしています。ザラバの着実な上昇が印象的です。
というわけで、ハイテク銘柄や決算を控えた銘柄が好調に推移したのですが、それにしてはマーケット全体の上値の重いのが気になりました。1週間で5.28%と大幅に上昇してきたこともあって、来週の展開は予断を許さないと思っています。
VIX指数は2.84%低下しています。比較的に小幅でした。
月曜日の日経平均株価への示唆
CMEの日経先物価格(円ベース)9.615円が寄り付きのメドとなりそうです。
経済指標は6月の企業物価指数だけ。決算は30社ほどですがマーケットへのインパクトは限定的なようです。為替は多少円安方向に落ち着いた動きですから、ザラバは堅調ぎみな小動きと予想しています。
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