ポイント
米国株式市場の大幅な上昇に比べると、日経平均株価は小幅な上げにとどまったという印象です。前場は円高気味、後場は円安となった為替の動きを反映したザラバ展開でした。後場は上海市場の上昇という後押しもありましたが、結局寄り付き価格を回復できないままで大引けとなっています。今日の米株先物は軟調気味です。月曜日の日経平均株価の寄り付きは低目になりそうな気配です。
今日のマーケット動向
ダウ平均株価が120.71ドルと急騰したことを背景に、65円高で寄り付いた日経平均株価は、前場ではモタつきが目立ち、10時過ぎには18円安をつけました。しかしその後は回復に転じ、後場には一段と上昇基調を強めました。しかし、49.58円、0.52%高と、寄り付き価格を16円ほど下回っての大引けとなりました。
大引け直前の急上昇で大幅高となったダウ平均株価ですが、ザラバに見せた基調の弱さが、日経平均株価の寄り付きに影響したようです。
前場の停滞は、円安への振れが止まり、多少円高方向への動きを見せたことが重石になったと見ています。ユーロ円の動きは次のようでした。円ドルもおおむね同じ動きです。
ところが、10時過ぎから後場にかけて戻り基調に転じたのは、為替が落ちついたことに加えて、上海市場の好調な動きが牽引したようです。
コマツのザラバの動きを見ると、中国市場の好調な動きが視野に入った後場の堅調さが目を引きます。
アジア市場は、上海を先頭に上昇基調でした。香港、韓国、インドの上昇率が1%を越えました。
欧州も堅調ぎみに平穏な動きです。ただし、前日に比べると上げ幅は小さいようです。フランス、イタリア、ノルウェーが0.5%を越えて上げている程度です。
GLOBEXでは、ダウ(-17ドル)、ナスダック(-2.25ポイント)ともに、軟調気味な推移です。力強さは感じられません。
今日は5月の卸売統計を除いて、経済指標の予定はありません。
月曜日の日経平均株価への示唆
寄り付きは今日の米国株式市場の動向次第というところがありますが、現在は停滞気味な推移となっていることが気懸りです。日経平均株価は低目のスタートになるかもしれないと考えています。
ザラバに影響を与える為替ですが、大きな振れは想定していません。
上海市場の上昇が持続すれば、マーケットの支えにはなりそうです。ただし、これまでの大幅下落の反動という側面が強く、しかも日本市場はその下落に歩調を合わせて下げてきたわけではないので、あまり大きく期待しない方が良いのではと思います。図の点線が上海市場の動きです。
というわけで、現在のところ、月曜日のザラバは小動きと見ています。
経済指標は6月の企業物価指数、決算は松屋など30社弱です。
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