ポイント
米国株式市場の急騰を受けて、今日の日経平均株価は高く寄り付きそうです。9.610円の近辺をメドにしています。しかし、米国の動きを見ると、基調はそれほど強いものではないことに注意が必要です。為替が落ち着いていることもあって、ザラバは小動きにとどまると見ています。
米国マーケットの動向
堅調なスタートを切ったダウ平均株価は、早々に上げ幅を70ドル強に拡大しました。しかし、その後はモタついた展開となり、2時半前には上げ幅を17ドル程度に縮めてしまいました。ところが、そこから大引け前までの1時間ほどで一挙に100ドルあまり上昇して、120.71ドル、1.20%高で大引けを迎えました。
週間ベースの新規失業保険申請件数がコンセンサスよりも大きく減少したのが好感されたことや、6月の既存店ベース小売売上高が、事前予想を僅かに下回ったものの、堅調な伸びを見せたことが、好調なスタートの背景にあると見ています。
JCペニーが6.7%の急騰となりました。
ただし、前日に大きく上昇したことの反動もあり、ザラバの大半は伸び悩む展開となっています。
2時半頃からの急上昇は、ユーロドルが急速にドル安に振れたことが大きく影響したようです。
このドル安への動きと、VIX指数の下落が重なって、国際商品市況の上昇を促したと考えています。原油価格の上昇を背景に、シェブロンが1.38%上昇しましたが、2時半以降の上げが鮮明です。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,610円の近辺を、今日の寄り付きのメドとしています。
重要な国内の経済指標が予定されていないこともあって、ザラバは動きの止まった為替を反映した小動きを想定しています。
良品計画、ビックカメラなど70社ほどの決算発表がありますが、マーケットへの影響は限定的と考えています。
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