ポイント
ダウ平均株価がザラバで見せた軟調な動きを反映して、安く寄り付いた日経平均株価は、円高の重石を引きずったままで大引けを迎えました。株価指数オプション7月物の最終売買日を前にした仕掛け的な動きもあったようです。冴えない一日でしたが、明日は違うようです。ダウ平均株価が大きく上昇しています。明日の寄り付きはかなり高くなりそうな様子です。
今日のマーケット動向
15円安で寄り付いた日経平均株価は10時ごろから一段と軟調となり、2時近くには114円安をつけました。大引けにかけて多少戻して、58.39円、0.63%安で終えました。
対ドル、対ユーロともに大きく円高に振れたことがマーケットを冷やしたと見ています。加えて、株価オプション7月物の最終売買日を前に仕掛け的な売りが入ったことや、ロシアの銀行でユーロ建て債券」の債務不履行があったというニュースが流れたことも影響したようです。
いずれにしても冴えない一日でした。
ところが、明日はかなり異なった様相となりそうです。9,400円を越える高い寄り付きが期待できそうな様子です。
理由は、米国株式市場の意外感のある上昇。現在は123ドル高で推移しています。
意外感があるというのは、牽引役となるような重要な経済指標がない中での上昇であるためです。
背景にあるのは、対ユーロでのドル安への振れであると見ています。
ユーロの強さが、投資家に安心感を与えているようです。VIX指数が5.8%とかなり大きく低下しています。
JPモルガン・チェースの株価の動きに、マーケットの基調の強さを感じます。
明日の見通し
米国株式市場のこのような展開を映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,425円となっています。この付近での寄り付きが期待できそうな様子です。
明日は、5月の国際収支と機械受注統計、6月のマネーストックと景気ウォッチャー調査など重要な指標が続きます。
ザラバでは、為替の動きが気になりますが、ユーロの基調が強そうなこともあり、比較的に堅調な展開となりそうです。
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