ポイント
ダウ平均株価は上昇して終えたのですが、ザラバで大きく値を崩すなど基調の弱さが目立ったことが、今日の日経平均株価に影響しそうな様子です。寄り付きは前日終値付近、ザラバは小動きと予想していますが、軟調な局面があることも警戒して臨むつもりです。
米国マーケットの動向
堅調にスタートしたダウ平均株価は、10時過ぎには上げ幅を171.65ドルまで拡げました。ところが、その後は一転して調整色が強まり、3時半前には27.47ドル安をつけました。ピークから199.12ドルの急落です。大引けにかけては多少の反発を見せて、57.14ドル、0.59%高で終了しました。
アジアや欧州市場の好調な動きが好調なスタートの背景となったようです。6月のISM非製造業景況指数がコンセンサスを下回ったことも気にする様子が見えませんでした。
その後急速に値を崩した明確なきっかけは見当たらないのですが、昨日も指摘したように、欧州市場の好調さを裏付けるしっかりした理由があるわけではないことを米国市場が認識したからではないかと推測しています。
VIX指数は1.55%低下しましたが。日中の動きを見ると上昇局面が目立ち、投資家心理はむしろ悪化気味であったことが窺えます。
ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)も0.14%下落して基調の弱さを示唆しています。
マーケットでは、小型株指数であるラッセル2000が1.49%下落したことを不安視する向きが見られました。
今日のマーケットは?
CMEの日経平均先物価格(円ベース)9,320円の近辺を今日の寄り付きのメドとしています。
ザラバに大きな影響を与える為替の動きはほぼ中立と見て、小動きでの展開を想定しています。
ドル円が前日に比べて円高方向に振れていることがマーケットの重石になることが懸念されます。
しかし、ユーロ円は円安方向に振れているため、為替全体では、マーケットに中立と見るわけです。
重要な経済指標の予定はありませんが、イオン、ミニストップなど20社程度の決算発表があります。
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