今日のマーケット動向と明日の見通し 7月5日

スケアクロウさん
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ポイント

 日経平均株価は堅調でした。為替が安定していたこともあるのですが、久しぶりに国内要因が堅調さに貢献したと見ています。今日は米国市場が休場で、現在のところ欧州市場は多少軟調気味です。したがって、明日の日経平均株価も予断は許さないのですが、為替に大きな動きがないことを前提として、穏やかな展開が期待できそうだと考えています。

今日のマーケット動向

 26円高で寄り付いた日経平均株価は、1時間ほどモタつきましたが、その後は堅調さを増し、1時半頃には79円まで上げ幅を拡げ、63.07円、0.69%で大引けを迎えました。



 堅調さの背景には安定した為替がありました。ファナックのザラバの動きがマーケット全体の動きと非常に似ているのが印象的です。



 ただし、いつもとは様相が異なり、国内要因がマーケットの底上げに大きく寄与したと見ています。目立ったのは消費者金融株。クレディセゾンが8.96%と急騰を見せました。



 日曜日の毎日新聞によれば、大阪府が改正貸金業法の厳しい規制を一部緩和する構造改革特区の設置構想を政府に提案する方向で最終調整に入ったとのこと。マーケット開始直後から消費者金融株が暴騰していることから見て、この記事が引き金になったと見ています。

 アジア市場はマチマチの動きでした。台湾(+1.49%)が大きく上げる一方で、上海(-0.8%)、マレーシア(-0.61%)の下げが目立ちます。

 欧州市場もマチマチですが、下げが優勢です。ただし、イタリア(ー0.8%)が比較的に大きく下げている他は、上げも下げも小動きにとどまっています。

 米国市場は、独立記念日の振り替え休日ということで休場です。

明日の見通し

 今日は、久しぶりに国内要因がマーケットの底上げに寄与しました。

 しかし、為替の動きが気になります。ユーロ円はザラバでは小動きでしたが、大引け後にユーロ安への振れを見せており、油断はできません。



 ドル円も似た様な動きです。



 したがって、為替の動き次第で、明日の日経平均株価も変動しそうです。

 現在のところ、為替に大きな変動がないことを前提として、今日の終値付近での寄り付きと、小動きのザラバを想定しています。

 個人的な印象を一言。先週金曜日あたりから、為替の変動に対するマーケットの反応が鈍くなっているような気がします。極端に為替に振り回される状況から、徐々にマーケットが冷静さを取り戻し始めてきたような気がします。楽観的すぎるかもしれませんが・・・

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