【豊田通商】自動車生産関連が総じて好調

[TIW藤根 靖晃さん]

自動車生産関連が総じて好調

＜トヨタ自動車リコール問題意識が続く＞
11/3期1Q（4-6月）は好調なスタートとなった模様。自動車生産関連が総じて堅調となり業績回復傾向は鮮明なため株価の下値不安は低いと考える。ただし、（1）足下では回復感が強まるが、トヨタ自動車（7203、以下トヨタ）リコール問題によるトヨタ車販売・生産の長期低迷への懸念はまだ完全払拭には至らずトヨタとの株価相関が続く可能性が高い、（2）株価指標面に割高感はないが同業他社と比べると特段指標面に割安感を見出せない、などから株価は市場平均並みの展開に止まるだろう。
＜自動車関連が牽引し1Qは堅調にスタート＞
11/3期1Qはトヨタ生産台数が期初前提を上回る水準で推移し自動車生産関連（鋼材、自動車部品）は総じて好調となった模様。前期から増加を見込んだ自動車小売も概ね計画線で推移し、輸出も堅調、各商品本部の中では食料が低迷した様子ながら、自動車生産関連が牽引し同社想定を上回る業績になったと推定される。後半トヨタ生産失速への懸念はあるが、（1）1Qの好調、（2）トヨタが海外生産能力増強の方向、（3）鋼材価格の値上げ、などを踏まえTIWは同社計画を上回る11/3期着地を予想。（高田　悟）

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