【神戸製鋼所】アルミ・銅事業と海外の建設機械事業が好調。新…

TIW藤根 靖晃さん
TIW藤根 靖晃さん
アルミ・銅事業と海外の建設機械事業が好調。新製鉄法にも注目

<非鉄鋼事業の好調が、株価を下支え>
アジア向けの鋼材輸出価格が軟化していること等から、高炉メーカーの株価は全般的に冴えない。しかしTIWでは、中国を中心とした鋼材需要の中期的な増加基調に変化はなく、考えていたより調整が長引いているものの輸出価格はやがて上昇に転じると予想。アルミ・銅事業や海外の建設機械事業などの非鉄鋼関連事業が好調なことも同社の株価を下支えするだろう。11/3期のTIW予想PER10.9倍は割安感があると考える。同社の新製鉄法ITmk3(アイティ・マークスリー)も注目されている。
<11/3期の営業利益は10/3期比急回復を予想>
10/3期の営業利益は前期比61%減の460億円。在庫評価損等の一時的影響が大きく、上期までは鉄鋼の需要回復が鈍かったため前期比では大幅減益となったが、期初計画(50億円)を大きく上回った。鉄鉱石等の主原料価格の高騰に対して、足元の鋼材輸出価格や国内建設向けの鋼材価格低迷で厳しい状況にある。しかし、粗鋼生産の回復が続いていること(10/3期比19%増予想)、自動車等向けのアルミ・銅事業が好調なこと、中国向けの建設機械事業が生産能力増強後もフル生産にあること等から、11/3期の営業利益は1,200億円レベルまで回復するとTIWでは予想。11/3期に増配する可能性もある。(佐藤 謙三)
---------------------------------------------------
コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
---------------------------------------------------
関連銘柄
神戸鋼
TIW藤根 靖晃さんのブログ一覧