ポイント
米国株式市場は下落したのですが、その影響は限定的と見ています。ほぼ前日終値付近での寄り付きと、堅調ぎみな小動きのザラバ展開を想定しています。ただし、大引け近くには米国の雇用統計が気になりそうです。
米国マーケットの動向
前日終値付近で寄り付いたダウ平均株価は、開始直後から下げ足を強め、11時近くには152ドル安をつけました。しかし。その後は一転して戻り基調が鮮明になり、41.49ドル、0.42%安で終えました。下落して終えたとはいえ、基調が弱いという印象はありませんでした。
中国や欧州の軟調な展開や、週間ベースの新規失業保険、6月のISM製造業景況指数、5月中古住宅販売保留などの経済指標が悪かったことが、午前中のマーケットの弱さの背景になったと見られます。
その後の戻りを牽引したのはユーロ高ドル安の進行であったようです。
キャタピラーの株価を見ると、中国の影響もあって、11時近くには3.3%安と大きく落ち込んだのですが、その後は回復基調となり、結局0.17%の小幅安で終えています。
住宅関連の弱い指標が気になるのですが、トール・ブラザーズの株価を見ると。午前中に多少弱いところがあったのですが、午後は堅調で、0.24%高となりました。
VIX指数は、11時頃まで急上昇の後は下落に転じ、4.85%とかなり大幅に低下しています。マーケット心理が改善して、投資家のリスク許容度が高まったことを示しています。
今日の日経平均株価は?
米国株式市場は下落したものの、基調が弱くなかったことが今日の日経平均株価にも反映されるのではと期待しています。
CMEの日経先物価格(円ベース)9,195円の近辺での寄り付きを想定しています。
ザラバでのリスクはドル安(円高)。
ただし、ユーロ高(円安)となっていることから、ドル安の影響がかなり弱められると考えています。
国内の経済指標としては6月のマネタリーベース。決算は、ダイエー、スリーエフなど16社ほど。マーケットへのインパクトは限定的なようです。
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