バフェット 投資の王道

坂本彰さん
坂本彰さん
「バフェット 投資の王道」という本を今読んでいます。


バフェット氏についての本は何冊もありますが
この本は氏の投資法についての本質をしつこいくらい
書かれています。

バフェットの教訓という本を何度も読み返して
きましたが、投資の王道は、それをより詳細に
書き直したように感じました。


本書の内容ですが、1,2章は氏の略歴とバークシャー
ハサウェイを運用する前の歴史などを紹介。


3章では、あなたはどのタイプの投資家?というタイトルで
読み手の投資家タイプに関して書かれていました。

各章のまとめの部分を読んでみるだけでも価値が
あると思います。


4章からは投資についての話になるのですが、
著名投資家の売買例などが書かれているので
これは勉強になりました。

私の中では、下げ相場の大量買いに関して新しい発見が
ありました。


今まで有望株の大量買いをする投資家なのは知って
いましたが、何度かに分けて買うと思っていました。

しかし実際は、下げ相場、もしくは悪材料時に株価が
実際の価値より大きく下げた時に1度きり買っている
事実は初めてしりました。

例えばコカコーラですが、1989年に13億ドルを投資して以来
ずっと保有を続けていますが、それから買い増しも
していないそうです。


他には6章の「ウォールストリートではなく
メインストリートに投資する」は、株価や日々のニュースを
追いかける人は是非読んでほしい章です。

ここでは、株式投資の本来の目的を知ることができますので
今まで損失を出し、悩んでいる人は一発で解消されます。

本文では、ウォールストリートを批判する言葉もありますが
私もその内容には同感ですし、日本も同じ状況なので、それに
早く気がつき、距離を置くことが大事です。


本の中では「フィッシャーの超成長株投資」、
「グレアムの賢明なる投資家」を何度も紹介して
いましたので、こちらも読んでみます。

http://saig.livedoor.biz/archives/1811034.html
1件のコメントがあります
1~1件 / 全1件
montontonさん
バフェットの本は何冊か読んでいますが、
バフェット流の投資は一般人には難しいように思います。

バフェットはバイ&ホールドで特定銘柄に集中投資するようです。
これは企業分析に卓越した能力を持つバフェットだからできることで、
事業報告書や有価証券報告書程度しか見ない一般人には難しい気がします。

ただ需給ではなく企業価値に重きを置いて投資する姿勢は参考になりました。

グレアムの「賢明なる投資家」は古い本ですが、
バリュー投資理論を確立したグレアムの著書は一読の価値があると思います。
バフェット自身もグレアムを師と仰いでおり、
株式投資をケインズ流の美人投票から企業価値を基準にした指標に変えた功績は大きいと思います。
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