ポイント
米国株式市場の急落を映して、今日の日経平均株価は大幅安でのスタートとなりそうです。ザラバでは、円高への振れが多少沈静化していることから、一段安は避けられるとしても、マーケットを引き上げる牽引役も見当たらないため、軟調な展開が続きそうです。
米国マーケットの動向
スタート直後から急落を始めたダウ平均株価は10時半前には280ドルを越える下げ幅となりました。その後も停滞したまま、大引け前には一時326.60ドル安をつけ、268.22ドル、2.65%安で終了しています。
上海市場や欧州市場の下げに加えて、6月の消費者信頼感指数が52.9と。コンセンサスであった62を大幅に下回ったことがマーケットを冷却させたようです。(「大幅下落でスタート 米国株式市場」)
4月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数が予想を上回る上昇を見せたのですが、マーケットはほとんど反応しなかったように見えます。
VIX指数を見ると、スタート直後から急上昇していて、海外市場の低迷のショックの大きさを示唆しているのですが、10時からの一段の急騰も目を引きます。消費者信頼感指数のインパクトがかなり大きなものであったことを窺わせます。
ドルに対してユーロは軟調でしたが、ユーロ安の動きは多少鎮静化しています。
今日の日経平均株価は?
米国株式市場の動きを映して、CMEの日経先物価格(円ベース)が9,340円となっています。これを今日の寄り付きのメドとしています。厳しいスタートが予想されます。
寄り付き価格の水準にもよるのですが、対ドル、対ユーロでの円高の動きが鎮まっているようなので、ザラバでの一段の下げは避けられると見ています。もっとも、しばしば見られるように、マーケット開始前後に為替の基調が突然変わる可能性もあるので油断はできません。
今日は、5月の毎月勤労統計調査、新設住宅着工戸数の他、キューピー、しまむら など30社余りの決算発表がある予定ですが、マーケットの基調を変えるインパクトのあるものはなさそうです。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。
本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム