ポイント
堅調な展開を期待していたダウ平均株価の基調が予想より弱かったことから、今日の日経平均株価は多少低目の寄り付きとなりそうです。9,675円の近辺を想定しています。対ユーロで円高が進んでいることがザラバの重石になりそうです。軟調気味な動きを警戒する必要がありそうです。
米国マーケットの動向
先週末の水準で寄り付いたダウ平均株価は、多少モタつきを見せた後、10時半過ぎから基調が強まり11時半過ぎには58ドル高をつけました。ザラバは1時半頃にかけて調整色を見せましたが、おおむね堅調さを維持しました。ただ、大引けにかけて再び反落して、5.29ドル、0.05%の小幅安で終えています。
5月の個人消費支出は僅かにコンセンサスを上回りましたが、マーケットへのインパクトはなかったようです。
ザラバは堅調な推移に見えるのですが、特殊要因によるもので、基調は強いものではなかったと見ています。
その特殊要因の一つは、最高裁がたばこ訴訟を退けたこと。アルトリアが3.25%上げています。
もう一つの特殊要因は、オバマ大統領の、スマートフォンやその他の無線通信システムを用いた高速大容量通信網の推進。スプリント・ネクステルが6.19%の急騰となりました。
このような特殊要因を除くと、個人消費支出に対するマーケットの反応が示唆する通り、景気の見通しに対して警戒的な雰囲気がマーケットを支配しているように見えました。
VIX指数は1.65%上昇しており、投資家のリスク許容度が低下したことを示しています。
原油価格が0.77%下落したことを反映して、エクソン・モービルが1.07%下げ、大引けにかけてのマーケットの調整の一因になったようです。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,675円を今日の寄り付きのメドとしています。
気になるのはユーロ安。今日のザラバの重石になりそうだと警戒しています。
今日は、5月の完全失業率、有効求人倍率、家計調査、鉱工業生産動向の速報など経済指標が豊富です。
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