米国マーケット」を振り返る 6月25日

スケアクロウさん
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ポイント

 25日のダウ平均株価は小幅な下落に終わりましたが、ザラバは堅調ぎみな推移でした。これを受けて、月曜日の日経平均株価は多少高めの寄り付きが期待できそうです。

米国マーケットの動向

 ほぼ前日終値の水準で始まったダウ平均株価は、10時過ぎから11時前まで調整色が強まり71ドル安をつけました。しかし、その後は一転して回復基調となり、大引け直前に手仕舞いのうごきに押されましたが、8.99ドル。0.09%の小幅安で終えました。



 午前の調整は、1-3月のGDP確報値の消費がコンセンサスを下回ったことが背景になったと見られます。ただし、続いて発表された6月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値が事前予想よりも強く、マーケットはすぐに回復基調となりました。

 回復の先導役はハイテク。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が大きく上昇に転じました。



 このハイテク指数の回復には、対ユーロでのドル安が寄与したと見ています。円安の恩恵を受ける日本のハイテク株と事情は同じです。



 テキサス・インスツルメンツの株価の動きを見ると、ザラバの回復が鮮明です。ただし、大引けにかけての反落も多少気になります。



 午後の主役はハイテク株よりも金融株でした。上院と下院はによる金融改革法案の一本化で不透明感が後退して、当初よりも緩い規制の部分も明らかになったことが銀行株を押し上げました。3.71%上昇したJPモルガンチェースの株価の動きがその様子を伝えています。株価は引け後の時間外取引でさらに0.08%上げています。



 VIX指数は明らかにこの金融改革法案に伴う一連の動きを評価したと見られます。



日本株への示唆

 この米国株式市場の展開を反映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,765円となっています。この近辺が寄り付きのメドとなりそうです。



 ユーロ円は多少円安方向に戻しました。その後円高方向への振れも見せていますので、油断はできませんが、月曜日のザラバには追い風と見ています。



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