ポイント
米国株式市場に下げに連動した寄り付きの後は、いつものように為替に連動した推移となりました。始値と終値の差は僅か40円余り。ただし、今日はみずほフィナンシャルグループの公募増資のニュースがかなり大きな影響を与えたと見ています。
今日のマーケット動向
149円安で寄り付いた日経平均株価は10時にかけて下げ幅を拡大しましたが、その後は前場の終わりにかけて多少戻しました。ところが後場に入ると、再び下げ幅を拡げ1時半過ぎには230円安をつけました。そのまま目立った反発も見せず190.86円、1.92%の大幅下落で終えています。
ザラバの推移は、為替の動きと重なっています。前場の下げ(①)と後場の下げ(②)の局面では、対ユーロで大きく円高方向に動いています。
4.68%下落したファナックのザラバでの動きが、為替の影響の大きさを示唆しています。
一方、典型的な円高メリット株である日本製紙グループの株価は前日終値を維持しており堅調な動きでした。ザラバの展開を見ると、前場の円高局面で大きく上昇しています。
ところが興味深いのは、後場の円高局面では比較的に大きく下げていることです。つまり、マーケットの後場の下げは、いつものような単なる為替連動というだけではなさそうだということです。
おそらく、みずほフィナンシャルグループが7月の9,500億円規模の公募増資を計画しているというニュースが影響したものと思われます。マーケットは8,000億円程度の規模までは事前に織り込んでいたとは見られるのですが、それを上回るものであったことのショックを受けたと見ています。1.29%の下げとなりましたが、後場に入ってからの動きが目を引きました。
ユーロ円の動きを見ると、大引け後になって大きく円高方向に振れています。GLOBEXのダウ(-2ドル)、ナスダック(-2.75ポイント)ともに軟調気味なこともあって、来週月曜日の日経平均株価も警戒が必要なようです。
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