ポイント
米国株式市場の下落を受けて、今日の日経平均株価は下落してのスタートになりそうです。9,750円の近辺を想定しています。ザラバは為替の動きに左右されますが、前日に比べて多少円高気味ながら、大きな円高方向への振れはないと見て、軟調な小動きと考えています。
米国マーケットの動向
ダウ平均株価はスタート直後から値を崩し、2時頃にかけて僅かに回復の動きを見せたのですが、再び大引けにかけて売られ、145.64ドル、1.41%の大幅安で終了しています。
前日のFOMCの声明で、景気回復の遅れが懸念されたことが重石になったようです(「海外市場の動き」)。 ウオルマートが1.54%下げるなど消費関連の低迷が目立ちました。
加えて、金融改革法案をめぐる不透明な動きに影響されて、JPモルガン・チェースが2.21%下落するなど金融株の低迷が目立ちました。マーケットのスタート直後の急落は、この影響が大きかったようです。
2時以降の下げは、ハイテク関連が牽引したと見ています。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が2.94%下落しましたが、2時以降に下げが加速しています。
ナスダック銘柄のアップルは0.73%の下げにとどまりましたが、それでも2時以降の下落が目立ちます。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9.750円を今日の寄り付きのメドとしています。
米国では、大引け後にオラクルが好決算を発表しており、これを受けて時間外取引で3.96%の大幅高となっているのですが、GLOBEXのナスダック100がわずかに改善しただけなので、日本のマーケットへのインパクトは限定的と見られます。
ザラバは為替の動きの影響が大きいと考えています。ユーロ円で見ると、前日に比べて多少円高方向に動いていますが、ザラバでは大幅な円高への振れは避けられそうだと思っています。
したがって、多少軟調気味ながら小動きのザラバ展開を予想しています。
今日は5月の消費者物価指数が発表されます。決算はナガイレーベンなど10社程度です。
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