ポイント
「行って来い」のマーケットでした。ユーロ高円安の動きがマーケットを押し上げたのですが、その為替の動きが逆転したことが後場後半の調整を誘いました。欧州情勢とユーロが落ち着きを見せさえすれれば、マーケットにはかなりの上昇圧力があることを感じさせる相場展開でした。
今日のマーケット動向
21円安で寄り付いた日経平均株価は、前場では多少モタつきながらも上昇基調をたどりました。後場に入ると、1時半頃にかけて急速に上げ足を速め、85円高と10,000円台を回復しました。ところが。2時を過ぎると一転して調整色が強まり4.64円、0.05%高で終えました。106円上げて81円下げるという「行って来い」のマーケットでした。
ユーロ高円安への動きがマーケットを押し上げたと見ています。そして後場後半にはユーロ安円高へ方向が逆転したことがマーケットの調整を誘いました。
ユーロ安の動きは決して大きなものではなかったのですが、マーケットはかなり動揺したように思います。理由は、欧州情勢のファンダメンタルズの明確な改善などがユーロ高を支えているわけではなく、単なるテクニカルな反発の可能性が高いためだと考えています。
弱い米国住宅指標のショックで、ドルが円に対して弱い動きを見せたことも、後場のマーケットの調整を加速したようです。
代表的な輸出関連ハイテク株であるファナックのザラバの動きを見ると、後場前半までの円安に支えられた上昇と、その後の円高の重石が鮮明に浮き出ています。
今日は、終わってみれば小動きではあったのですが、欧州情勢が改善して、ユーロの動きが落ち着きさえすれば、マーケットにはかなり大きな上昇圧力が存在することを感じさせる相場展開でした。
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