今日のマーケット動向と明日の見通し 6月23日

スケアクロウさん
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ポイント

 昨日と今日の下げで、月曜日の大幅上昇分が消えてしまいました。月曜日は上げすぎの感があったのですが、その後の2日間で下げすぎたのではと見ています。円高に対して油断は禁物ですが、GLOBEXの米株先物が強いこともあって、明日は堅調な展開を期待しています。

今日のマーケット動向

 大幅なギャップ・ダウンの後は硬直状態。最近お馴染みのパターンでした。見動きがとれなかったという印象です。139円安で寄り付いた後は、62円ほどの狭い値幅の中での上下を繰り返したまま、189.19円、1.87%安で大引けを迎えました。



 代表的な円高メリット・セクターである紙・パルプが唯一上昇しました。1.77%上げた王子製紙のザラバでの堅調な動きが、いかにマーケットが円高を懸念していたかを鮮明に物語っています。



 その他、パフォーマンスのランキング上位には電力・ガス。医薬、食品などのディフェンシブ・セクターが顔を揃えており、マーケット・センチメントの弱さを示します。

 ユーロ円は基調としてはユーロ安、円高方向ですが、ザラバ中は比較的に安定した動きでした。これがザラバを膠着状態にした重要な要因であったと見ています。



 ドル円もほぼ同様の推移でした。



 アジア市場はマチマチ。上海が0.73%と比較的大きく下げているほかは、全体に小動きにとどまっています。日本の下げが突出したという印象です。

 欧州は全般に下げて始まったのですが落ち着いた動きです。オーストリアに加えてスウェーデンが上昇に転じてきました。

 GLOBEXでは、ダウ(+57ドル)。ナスダック(+11ポイント)ともに堅調な推移です。今のところ安定した動きを見せています。



 今日は5月の新築戸建て住宅販売統計がマーケット開始後30分ほどで出てきます。午後にはFOMCの政策に関する発表が予定されています。また、前日に予想を上回る決算を発表したアドビ-・システムの動きが注目されていますが、マーケット開始前の時間外取引では1.93%の下げと冴えないようです。

明日のマーケット見通し

 米国株式市場が堅調な推移となりそうなことから、明日の日経平均株価は堅調な推移を期待しています。

 気になるのは為替の影響です。特に3月下旬からユーロ円と日経平均株価の連動性が著しく高くなっているため、明日も目が離せません。



 ただ、直近の動きをよく見ると、月曜日にユーロ円の動きから大きく上方にかい離した日経平均株価がこの2日間で戻しているのに注目しています。もちろん個人的な印象なのですが、ユーロの一段の下落が避けられ、僅かでも上昇に転ずることがあれば、マーケットは非常に敏感に反応する可能性が高いと思っています。

 経済指標は、5月の貿易統計と、企業向けサービス価格指数の発表が予定されています。決算はパレモ。また、電産が東証2部に上場されるほか、トータル・メディカルサービスがジャスダックに上場されます。

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