陽転したが、窓が気になる

6月19日の日経平均は10238.01(+242.99)と大幅反発。転換線、基準線9857上を大きく抜け、ボリンジャーもプラスσ10040、プラス2σ10276392に迫っている。MACD RCIはともに上昇。目先のチャートは陽転している。一応売買高をともなって上げており、上昇の勢いがでてきた。雲のねじれが転換を示唆していたが、そのとおりとなり、あらためて均衡表の威力をみせつけている。ただギャップが三つもあいており、三空となっているのが気になる。週足でみると、この水準は、雲の上限9863上にあるが、転換線10295のすぐ下、基準線10303の下で、週足の転換線の攻防となっており、抵抗も強いはず。今日の水準を確保してさらに週足転換線、基準線を抜けてこれるかどうか、重大な分かれ目になる。とはいえ週足のMCD,RCIも底打ちの気配であり、広がっていたバンドもせばまりつつあり、今の水準をぬけてくれば日足雲の下限10746をめざすことができるかもしれないが、ぬけられないといったん足元を固める必要があるかもしれない。

ダウは10442.41(-8.23)転換線、基準線10338の上。ボリンジャーはプラスσ 10436をぬけてきており、バンドもせばまって転換を示唆。MACD RCIも上昇している。しかし週足では基準線、転換線が10507にあり、ここをめぐる攻防となっている。週足ボリンジャーはマイナスσをぬけたがまだTP10610にとどいていない。MACD,RCIは底打ちしているが、週足の上昇転換はまだ確実になっていない。10500台を抜けられないと、もう一度下値を固める動きになるかもしれない。

ドル円は90.99雲、基準線90.98の近辺。ボリンジャーはTP91.26の下。MACD RCIは下降しており、戻してきているが、週足は依然基準線91.30、転換線91.14を下回っており、バンドもむしろやや広がり気味で、円高含みをかえるところまではきていない。

ユーロ円は112.17雲、基準線111.69の上になってきており、ボリンジャーはTP11.70上でバンドが狭まっており、MACD RCIは上昇しており、目先ユーロ安は一服。週足ではなお基準線、転換線の下で、ユーロ安の流れは変わっていないがバンドが狭まってきており、下げ止まりの兆候ともみえる。

人民元の変動容認が、円の連れ高をもたらすことが懸念されていたが、逆にリスクテーキングの許容度を高めた形になった。ユーロ圏のストレステストなどの実施をうけて、VIX指数も低下してきており、リスク回避の動きは一巡してきているように思われる。一方アメリカの消費や住宅等の動きは、頭が重くなっているようにも思われ、ファンダメンタルからすると、気がかりが多い。東京もNYも中期的な節目にきており、抜けるにはエネルギーが必要だろう。日経はもし103000近辺の週足転換線、基準線のレベルを突破すれば、雲の上限近辺10700をトライする可能性もないとはいえないが、弱気材料がでれば、日足基準線10000前後まで後退てしまう危険もある。
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