フォーナインさんのブログ

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驚きの20年保証

わたくし的には、物凄いインパクトなんですが(笑)

価格を抑えるだけならその時限りの努力ですが、出力についてとはいえ保証期間を10年延ばすということはそれだけ長く引きずる訳ですからね。海外の割安メーカーで追随できるところはあるんでしょうか?それにしても思い切りましたね。

20年保証というと下手をすれば、太陽光発電システムを載せている家屋の方が先に建替え時期を迎えてしまいますね(笑)

日経のWeb刊に出ていた記事です。

(市場分析)住宅用太陽光発電、昭シェル系が低価格品
主流品の2割安、海外大手に対抗
2010/6/18付

 昭和シェル石油グループは住宅向け太陽光発電システムで低価格モデルを18日から投入する。1キロワット当たり48万円と、国内の主流品の価格に比べて約2割抑えた。政府の購入支援策による市場拡大と原料シリコンの価格低下を背景に、太陽光発電システムを巡る国内の価格競争は激しくなっている。海外勢の攻勢も強まる中、後発である昭シェルグループは低価格品を武器にシェア確保を目指す。

 昭シェルの全額出資子会社であるソーラーフロンティア(東京・港)が販売する。自社工場で生産した中核部品の太陽電池と制御装置などを組み合わせたシステムで、屋根への施工や足場の設置などを前田建設工業子会社のJM(東京・千代田)に一括発注することによりコストを抑える。

 ソーラーフロンティアは全国に約2000ある代理店を経由し、まず既設住宅7800棟向けに売り込む。住宅用は出力3~4キロワットが主流だが、2.4キロワットの太陽電池を使い、施工含めて約115万円で販売。屋根が小さい都市部の住宅や、導入費を抑えたい家庭の需要を開拓する。

 国内の太陽光発電システムの市場は、2008年まで国内4社(シャープ、京セラ、三洋電機、三菱電機)による寡占が続いていた。09年1月に政府の補助金が再開されると、中国サンテックパワーなど海外大手が参入して市場が拡大。中国に生産拠点を持つカナダのカナディアンソーラーや韓国製の発電装置を扱うサニックスなども低価格戦略を鮮明にしている。

 国内勢の実勢販売価格は1キロワット当たり60万円程度とされている。これに対してカナディアンが50万円程度で販売、「日本勢も対抗上、値下げを余儀なくされている」(横浜市内の販売店)。

 昭シェルグループは07年に太陽電池生産を始めた後発組。銅などを原料に使う「化合物型」と呼ばれる太陽電池を宮崎県で生産する。化合物型は、シリコンを原料とする「結晶シリコン型」の太陽電池に比べ発電効率(太陽エネルギーを電気に換える割合)は低いものの、生産コストが安い。

 ただシリコン価格はリーマン・ショック前の1キロ400ドル超から、現在は同50ドル程度に下落。これに伴い発電効率の高い結晶シリコン型は、シリコン使用量の少ない「薄膜シリコン型」や、化合物型に対する価格競争力が高まっていた。

 ソーラーフロンティアは11年に太陽電池の新工場を稼働させる予定で、生産能力は現在の10倍強の年98万キロワットに高まる。従来は住宅用に1キロワット当たり60万円台(出力3~4キロワット)で販売してきたが、化合物型の低価格品を投入。出力保証期間も現状の10年から20年に延長し、顧客獲得を狙う。
2件のコメントがあります
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    旧猫さん
    2010/6/19 22:06
    こんばんは、フォーナインさん。

    製品の保証を20年するのは、すごいですね。それだけ長期間となれば、当然メンテナンスコストも抑える機構を考えている製品なんですね。

    最近の戸建て住宅は、60年保証とかしているので、住宅も十分、長期保証対応になっています。

    私の勤めているIT業界こそ、保証という意味では、どんどん短くなっている気がします。OSがころころ変わるし、パッチで動かなくなったりだとか、うんぬんかんぬん・・・このシステムも、出力保証している範囲がどこまでなのかが気になります。いわゆる発電した電気を住居内で使用する、売電するなんていうコンピュータ制御部分が関わってくると、IT系の製品ライフサイクルの短い部分について、手を入れなければならなくなるので、保守コストが厳しいかもしれませんね。
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    フォーナインさん
    2010/6/19 23:27
    NineTailedCatさん
    こんばんは。

    子会社が扱うとはいえ何か大きな問題が起これば親会社も無関係ではいられないでしょうし、20年なんて稟議がよく社内を通ったなと感心しました。影響が大き過ぎるのでトップダウンの方針かもしれませんけど。

    え!?最近の戸建は60年ですか...品確法の施行で10年~20年になったのは知っていましたが、中心となる購入者層の年齢を考えると保証が切れる前に○○してますね(笑)

    ITは技術革新のスピードが速いですからね。ユーザーは立場によって着いて行くか我慢するかに分かれますが、提供する側は我慢する人の面倒を見つつも引っ張っていかないといけないので大変だなと思います。

    昭シェルの20年はそれなりの条件が付くとは思いますが、思い切ったことをする裏にはそれだけ競争が激しくトップグループ以外にとっては厳しい市場なんでしょうね。
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