ポイント
米国株式市場が大引け直前に戻したことから、今日の日経平均株価は前日終値を上回ってのスタートとなりそうです。ザラバでは大きな変動は想定していませんが、ドルに対して円が強めであることが多少の重荷になりそうです。
米国マーケットの動向
弱い経済指標を引き金に、10時半には90.24ドル安をつけたダウ平均株価は、その後も軟調な展開に終始しましたが、大引け直前に切り返し、24.71ドル、0.24%高で終えました。
3時25分には59.71ドル安でしたから、大引け直前の僅か35分間で84.42ドルの急騰を見せたことになります。
週間ベースの新規失業保険申請者数がコンセンサスよりも多かったことや、6月のフィラデルフィア連銀景況指数が予想を大幅に下回ったことで、ザラバは停滞しました。(「米国の新規失業保険統計で状況が一変」)
大引け直前の急騰には特別の理由があったようには見えなかったのですが、0.49%の上昇となったシェブロンの動きが目を引きました。ただし、引け後の時間外取引では、0.76%の反落となっています。
また、0.84%上げたウォルマートも、大引け直前に上昇しています。が、こちらも引け後の時間外取引では0.29%の反落です。
VIX指数は3.36%下落しました。大引けの下げが大きく、投資家心理が改善したことを示唆しています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経平均先物価格(円ベース)10,330円の近辺を今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。
ザラバ出来になる為替の動きですが、米国の弱い経済指標を背景として、ドル安円高に振れているのが多少の重荷になりそうだと見ています。
ただし、ユーロ円は前日のザラバと比較すれば、ユーロ高円安の水準にあります。
というわけで、判断が難しいところですが、軟調気味な小動きのザラバ展開を想定しています。
今日は、6月の月例経済報告と。金融政策決定会合要旨(5月10日、5月20-21日分)の発表が予定されています。
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