ポイント
大幅高となった米国株式市場を映して、高く寄り付いた日経平均株価でしたが、ザラバは小動きに終始しました。ユーロ高が一服したためと見ています。今日の米株先物は上値が重い展開になっていますので、明日の日経平均株価も同様に停滞気味になることが懸念されます。
今日のマーケット動向
155円高で寄り付いた日経平均株価は、77円ほどの狭い値幅の中での上下を繰り返したまま、179.26円、1.81%高で終えました。始値と終値の差は僅かに24.05円。膠着状態でした。
背景は、いつものように為替。ユーロ高に振れていたユーロ円が、株式市場のザラバではほとんど動かなくなりました。
このユーロ円を60分足でみると、ユーロ高が一服した様子が一段と鮮明です。
アジア市場は上昇しました。シンガポールとインドネシアが1%を上回る上昇を見せています。
それに対して、欧州市場はマチマチです。上げているのは、英国、ドイツ、ベルギー、オランダなど。全体的に値動きは小幅ですが、スタート直後に比べて下げている市場が徐々に増えています。
GLOBEXでは、ダウ(-21ドル)、ナスダック(-4ポイント)ともに軟調な推移です。
大幅高の翌日ですから、大きな反落も見せずに健闘しているとは見ているのですが、前日のマーケットを牽引したユーロ高(ドル安)が今日は反転しているのが気懸りです。
今日は、5月の卸売物価指数、住宅着工件数、建設許可件数、鉱工業生産と経済指標が豊富です。決算はFedEXに注目が集まっています。オバマ大統領とBPの会長との会合からも目が離せません。
明日のマーケットの見通し
明日の日経平均株価の寄り付きに大きく影響するダウ平均株価の動向ですが、かなり読みにくい状況です。
しかし、基本的にはユーロ高の一服がマーケットの重石になりそうだと考えています。
したがって、明日の日経平均株価の寄り付きは低目と見ています。
ザラバは、ユーロ高の動きがなければ、米国と同様に停滞気味になることを警戒しています。
午後2時に4月の景気動向指数が発表されますが、改定値なのでインパクトはなさそうです。決算の予定はありません。
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