今日のマーケット動向と明日の見通し 6月15日

スケアクロウさん
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ポイント

ギリシャ国債の格下げを引き金に下落したダウ平均株価の影響を受けて、小安く寄り付いた日経平均株価ですが、ザラバは堅調ぎみな小動きで推移しました。GLOBEXの米株先物が上げているため、ユーロの急落がなければ、明日の日経平均株価は高めの寄り付きが期待できると見ています。

今日のマーケット動向

 34円安でスタートした日経平均株価は、すぐに53円まで下げ幅を拡げましたが、その後は持ち直し、1時前には31円高をつけました。しかし、大引けにかけて再び軟化して、8.04円、0.20%の小幅高で終えました。寄り付きから42円ほど上昇したわけですが、堅調ぎみな小動きだったというのが個人的な印象です。



 ユーロ円の動きを見ると、比較的に狭い値幅の中での変動に終始していて、この動きがそのまま株式市場にも反映したと見ています。



 前日比8.04円という小幅高のマーケットで目を引いたのは1.1%上昇したファーストリテイリング。1社でマーケットを6円近く押し上げました。ということは、それ以外のすべての要因を併せて、マーケットに2円強貢献したという勘定になります。



 アジアは韓国を除いて上げています。ただし、日本市場と同様、非常に小幅な動きでした。

 欧州も、オーストリアとノルウェーを除いて上げています。スタート直後には下げている市場が多かったのですが、上昇に転ずるマーケットが増えています。上昇率もアジア市場より多少高めという印象です。予断は許さないのですが、ユーロも堅調ぎみに推移しそうな様子です。

 GLOBEXでは、ダウ(+45ドル)、ナスダック(+10.75ポイント)ともに上げています。ただし、上げ幅が拡大しているというわけではないようです。





 今日は、5月のニューヨーク連銀景気指数と輸入物価指数、4月の対米証券投資、そして6月のNABH住宅市場指数と経済指標が続きます。

 ユーロドルは不安定な感じもありますが、ユーロ高の基調ですから、米国のマーケットにはプラスに作用しそうです。



明日のマーケットの見通し

 GLOBEXの米株先物が上昇して推移していることや、ユーロが堅調気味であることから、月曜日の日経平均株価は高めのスタートが期待できると見ています。

 4月の第三次産業活動指数、6月の金融経済月報が出てきますが、マーケットへのインパクトは小さそうです。決算は1社だけ。

 というわけで、波乱の少ない堅調なザラバを期待しています。

 為替、特にユーロ円の影響が大きいことに、引き続き要注意です。個人的には、為替の短期的な予測の難しさが悩みの種となっています。

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