この梅雨から夏にかけて咲くアジサイは、咲き始めから
花の終わりまでに色が変化してくるため「七変化」と言わ
れます。そのためか花言葉は「移り気」です。今ではこの
アジサイの花には、青・白・ピンク・紫・赤、そして緑
・・・等々、様々な色がありますが、本来の日本のアジサ
イは青だったそうです。
アジサイについてよく言われていますが、土壌が酸性だ
と青くなり、アルカリ性だと赤くなります。もともとの日
本の土壌は酸性であるため、日本古来のアジサイは青だっ
たという訳です。幕末から明治にかけて来日した西洋の人
々が初めて見る美しいアジサイを持ち帰り、青以外の色の
花を作り出したそうですが、元々ヨーロッパの土壌はアル
カリ性のため、青かった花が自然と赤っぽくなり、そして
色とりどりの花へ変化を遂げたそうです。
ちなみに、アジサイを西洋に紹介した人物として有名な
のは、かのシーボルトですが、彼はアジサイの学名を「ハ
イドランジア オタクサ(Hydrangea otak
sa)」と名づけました。この「Otaksa」は、シー
ボルトが日本の愛人「お滝さん(楠本滝さん)」を想い、
彼女の呼び名を名付けたそうです。